盛岡では4月23日に気象庁の開花宣言が出され、ゴールデンウイークを前に市内各所の桜の開花が進む。
盛岡城跡公園(内丸)では23日に標本木の開花が確認され、25日の時点では咲き始めの状態。まだつぼみの木が多い中、公園内では早くも花見をする人の姿も見られる。
盛岡地方裁判所前にある国の天然記念物「石割桜」(盛岡市中央通)は、16日に一輪だけ開花しているのが確認された後、気温が下がったため思うように開花が進まず、25日14時の時点で四分咲きの状態だ。
石割桜前で盛岡ふるさとガイドを務める佐々木千香子さんは「今日の温かさでだいぶ開花が進んだ。天気次第だが、ゴールデンウイーク前半には満開を迎えそう。各地から観光客が訪れてくれるのはうれしい」とガイドにも熱がこもる。仙台から来た観光客の中には「被災して家も流されたままになっているが、石割桜を見て生きる力をもらった」と佐々木さんに話す人もいたという。「満開の石割桜を皆さんに見てもらって元気になってもらえれば」
盛岡観光コンベンション協会(中ノ橋通1)では、高松の池(高松)で27日ごろ、米内浄水場(上米内)で5月3日ごろ、小岩井農場の一本桜(滝沢村)は2日ごろの開花を予想している。盛岡城跡公園と高松の池では5月6日まで、「盛岡さくらまつり」を開催。公園内にぼんぼりが設置され夜桜を楽しむことができる。