盛岡の醸造会社「浅沼醤油店」(盛岡市中ノ橋通)は、岩手県産原材料にこだわったディップソースを新たに製造、販売を始めた。
同社は老舗のみそ・しょうゆ醸造会社。近年は「エゴマ醤油」やキャベツ用ドレッシング「キャベタリアン宣言」などの調味料、ドレッシングを製造し人気を集めている。今年から販売する「野菜をたっぷり食べるディップソース」はバーニャカウダ、雪下にんじん、手摘み山椒の3種類。ベースになる原材料として放し飼いの鶏卵、地元産ワインや果物を使う。
「バーニャカウダ」には氷上釣りで有名な岩洞湖のワカサギを発酵させたものを使用。「雪下にんじん」は岩手県産雪下にんじん、「手摘み山椒」は岩手山麓に自生する天然のさんしょうを使う。野菜スティックや野菜グリルはもちろん、パンや魚介のソースとしても合うという。発売前に出品した「いわて特産品コンクール」(主催=岩手県)では岩手県市長会会長賞を受賞した。
同社の浅沼宏一専務は「岩手の野菜生産量は全国的にもトップクラス。岩手の野菜を原材料にして作ったソースでもっとおいしく食べてもらえば『調味料屋』としてうれしい」と話す。
価格は各630円。販売は直営店の「食楽日和(くらびより)」や盛岡市内の「フェザン」「クロステラス盛岡」「カワトク」「らら・いわて」のほか、食楽日和ホームページからの注文も可能。