盛岡情報ビジネス専門学校(盛岡市中央通3)で8月7日~11日、「特濃!ゲーム塾」が開講されている。主催はIGF(Iwate Game Factory)。
講師は、戸谷直之さん(9LEAP 最優秀賞)、中嶋謙互さん(MMO 開発者)、真島真太郎(ドラゴンクエスト)、松浦雅也(パラッパラッパー)、遠藤雅伸さん(ゼビウス)などのゲーム業界のキーパーソンが1日ずつ担当する。
8日の講師は中嶋謙互さん。プログラムの歴史から現在のゲーム業界の技術について、制作中のゲームを紹介しながら講義を行った。
難解な講義の中、中嶋さんは「技術の種類は山のようにある。しかし、他人の要求と自分のできること、やりたいことをかみ合わせて実現させるには、いろいろな技術をやることで可能性が開ける」と話す。
通常のゲーム業界の講習会はプロとプロの情報交換が主体。プログラマーや音楽、映像などの分野別に行われる。しかし、今回は基礎から応用まで全工程を学習するという、「世界でも類を見ない」(同校)プログラムになっているという。
今回のワークショップは被災県である岩手の学生に、ゲーム関連の技術を浸透させることが一つの目的。加えて、同校講師の育成や、岩手県へゲーム産業を促進させることも視野に入れる。
IGFの吉岡直人さんは「ゲームという楽しい題材を通して、もっと本質的な感覚を身につけてもらいたい。例えば、思っているだけでは人に通じない。だから技術を身につけて表現することが大事。学生たちにゲームを通して表現の大切さを学ばせたい」と話す。