県立盛岡農業高校(滝沢村)は6月4日から、国道4号脇ののり面で羊を使った除草を試験的に始めた。
同校近くを走る国道4号沿いの道路のり面(10×50メートル)に平日のほぼ毎日、4頭ほどを「放牧」。羊の採食行動を利用し、その除草効果を確認するという試みで、環境にかかる負荷を減らすことを目的としている。岩手河川国道事務所と連携し、今年で4年目の取り組み。今年からは除草されたのり面にコスモスの種をまき、秋には花のあるのり面の景観を目指す。
この日は同校の動物科学科社会動物班の生徒16人が、課題研究授業の一環として羊を引き連れのり面に羊5頭を放牧。羊たちは、道路脇の草をおいしそうに食(は)んだ。
同校教諭の鈴木博さんは「昔は花が咲いてきれいなのり面だった。花が咲くきれいな風景ができれば」と話す。「今は草ばかりの緑の景色だけど、コスモスを植えてきれいな景色になってもらえたら」と生徒たち。6月中旬から徐々にコスモスの種をまき始める予定。
試験除草は、11月中旬まで実施する。