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着物の端切れで作った「小地蔵」200体超える-震災遺族の思い乗せて

行方不明者の家族の平安を願い全て手作りする

行方不明者の家族の平安を願い全て手作りする

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 和のギャラリー「薫風舎」(盛岡市菜園1、TEL 019-622-0929)は、震災で行方不明になっている犠牲者に向けて小地蔵を作っている。5月中旬、その数が200体を超えた。

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 笠を含んだ高さは約10センチ、幅約4センチの手のひらサイズの小さなお地蔵様。瀬戸内寂聴さんの布地蔵からヒントを得て、着物の端切れなどを使い、同社社長の吉田真奈美さんと従業員が全て手作りしている。小地蔵の一部は同店で展示する。

 吉田さんは「(遺体で)発見された方は成仏できる。いまだ行方不明の方に向けて、魂の平安を願って作っている。できれば不明者の数だけ作りたい」とし、「痛恨の念にさいなまれるご家族の心の平穏を願う気持ちも込めている。希望があれば震災遺族へ差し上げたい」と話す。

 総合防災室の発表では5月現在、県内の行方不明者数は1200人を超える。

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