被災地ボランティアを支援するNPO法人「遠野まごころネット」(遠野市)が12月23日~25日に三陸地域で実施する「サンタが100人やってきた!プロジェクト」で、すでに予定の100人を超えるボランティアがサンタに名乗りを上げている。
ボランティアらが現地で見聞きしたことをきっかけに、被災地の子どもたちにサンタからのクリスマスプレゼントとしてお菓子を配る企画で、期間中に大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市で行う予定。サンタの参加応募は全国各地から寄せられており、「300人に届く勢い」(事務局)だという。
これに伴い、当日は東京からサンタを乗せるボランティアバス3台を運行し、今後は現地を回る車が足りないことから、岩手在住者などに「トナカイ役」として車持ち込みでの参加を呼び掛けている。
お菓子は1人あたり500円分で、目標は1万人分。購入資金は1口1,000円の募金で賄い、地元の食品問屋「橋勝商店」(陸前高田市)から仕入れる。企業からの支援では、カルビー(東京都千代田区)が「かっぱえびせん」1万袋を提供するという。
自身もボランティアでプロジェクトリーダーを努める加倉井誠さん(さいたま市在住)は「仮設住宅だけでなく在宅の子どもたちにもプレゼントを届けたいので、とにかく現地での車が必要。中には、ばか騒ぎしている場合ではないだろうという意見もあるが、『まごころネット』の名の通り、真心を手渡しで届けたい」と話す。「募金は効率よく、イベント会場や友人同士で集めてもらえれば」とも。
サンタやトナカイ役のボランティアの参加や募金方法については同NPOのウェブサイトで確認できる。寄付の締め切りは12月9日。