プレスリリース

病院ではなく、家で最期を迎える選択肢をすべての人に 在宅診療の専門機関「やまと在宅診療所 一関」がオープン

リリース発行企業:医療法人社団やまと

情報提供:

 医療法人社団やまと(以下、やまと)は、4月1日、自宅での療養を支援する在宅診療を専門に行う「やまと在宅診療所 一関」を岩手県一関市に開設いたしました。  やまとは、宮城県を中心に、病気ではなく患者さんの生き方や家族、暮らしそのものと向き合うことをモットーに各地で在宅診療を展開しています。在宅診療は診療現場が病院ではなく、患者さんのご自宅であることが一番の特徴。「自宅で療養したい」「住み慣れた地域や家で最期を迎えたい」という患者さんの希望に寄り添ったケアを実現し、療養生活を支えるご家族も包括的にケアします。  これまで一関市には在宅診療専門の医療機関がありませんでした。市内で慢性期疾患に対応している医療機関や施設も限られており、隣接する医療圏の病院に患者さんを移さざるを得ないこともありました。今回、新たに一関医療圏に診療所が開設されることで、患者さん・ご家族は、住み慣れた家や地域で最期まで暮らすことを選択できるようになります。  超高齢化社会を迎える日本。2025年には年間150万人以上が亡くなる多死社会に突入します。やまとは、社会課題に対して、やまとの枠を超えたチームで臨んでまいります。





■「住み慣れた地域や家で暮らし続けたい」患者さんの希望に寄り添い、患者さんの人生や地域と向き合うやまとの在宅診療
 やまとは、2013年の開業以来、宮城県を中心に、病気を診るのではなく患者さんの生き方や家族、暮らしそのものと向き合うことをモットーに、各地で在宅診療を展開してきました。在宅診療は、診療現場が病院ではなく、患者さんのご自宅であることを一番の特徴としています。

 在宅診療では、診察室で医師が患者さんやご家族へ日頃の様子を尋ねるのとは違い、医療者自身の目で患者さんの生活環境を見ることができるため、医療者としての正解と、患者さんやご家族の希望との違いにも気づくことができます。「自宅で療養したい」「住み慣れた地域や家で最期を迎えたい」という患者さんの想いに寄り添ったケアを実現でき、また、療養生活を支えるご家族のことも包括的にケアすることができます。

 在宅診療により、医療は病院だけで受けられるものではなくなります。医師、看護師、診療アシスタントの診療チームが自宅に来ることにより、これまで切り離されていた「暮らし」と「医療」が一つになるのです。
 今回、新たに開設する「やまと在宅診療所 一関」は、これまでやまとが培ってきた在宅診療に関する知見・ノウハウを活かし、一関医療圏の患者さんやご家族、地域が抱える課題に寄り添うことを目的に開設されました。

■「家に帰りたい」が叶わない、一関市・平泉町の課題
 2021年4月現在、人口約12万人、高齢化率37%、在宅診療の対象となる要介護度3以上の患者さんが約3,900名を抱える一関市ですが、これまで在宅診療を専門に行う医療機関はありませんでした。患者さんやご家族が訪問による診療を希望する場合、医師は外来や病棟回診を終えた後に対応せざるを得ず、一関市は在宅診療を当たり前に選択できる地域とは言えませんでした。

 また、一関市内で慢性疾患に対応する医療機関や施設は限られており、患者さんがそのような状態になった場合は、隣接する栗原市や奥州市の医療圏の病院へ患者さんを移す必要がありました。そのため、一関医療圏で「住み慣れた地域や家で暮らし続けたい」という患者さんの希望を叶えることは難しく、自宅と離れた場所で治療を受ける患者さんを支えるご家族にも大きな負担がかかっているのが現状でした。

今回「やまと在宅診療所 一関」の開設によって、そのような患者さんやご家族に在宅診療という選択肢を提示し、「家に帰りたい」「最期まで家族と一緒に過ごしたい」という患者さんやご家族の希望を叶えることができるようになります。

■「患者さんを家に帰すことが使命」やまと在宅診療所 一関の川島実院長からのメッセージ



 かつて、病院が「行くもの」ではなく、医者は家に「呼ぶもの」だった時代がありました。その頃、人が家で最期を迎えることは当たり前でした。戦後、高度経済成長期を経て自家用車が一般的になり、交通網が発達することで、病院は「行くもの」になりました。そして今では約8割の人が病院で最期を迎えています。

 人間は、具合が悪くなると安心できる場所に帰りたくなるものです。地域で医療を続け、多くの患者さんを診る中で、私はそのことに気が付きました。しかし、病院がその人にとって最も安心な場所であるとは限りません。住み慣れた地域、住み慣れた家こそが、多くの人にとって最も安心できる場所なのではないでしょうか。

 私は、患者さんを住み慣れた家に帰すことが、自分の医師としての使命だと思っています。その使命を、やまと在宅診療所 一関での活動を通じて果たしていきます。病院にいると、病気が生活の全てになりがちですが、家にいれば、病気は暮らしの中の一部分、人生の一側面に過ぎなくなります。しかし、既存の医療の仕組みでは住み慣れた家で普段の暮らしを続けながら治療を受ける、家で最期を迎えるという選択肢は、患者さんにとってもご家族の皆さんにとっても一般的なものではありませんでした。その選択肢を、一関に暮らす多くの人に届けていきたいと考えています。

 在宅診療を必要としているのは高齢者だけではありません。若くして重い病気に罹った方、重い障がいのある方、そういった方々の「病気や障害があるから家で暮らせない」という状況も変えていきたいと思っています。そのようなチャレンジは、やまとだけで達成できるものではありません。行政を始め、地域の様々なプレイヤーが一つのチームとなることで達成できると考えています。

 患者さんやご家族だけでなく、地域に暮らす皆さんの課題に寄り添える診療所となれるよう、スタッフ一同取り組んで参ります。

<川島実プロフィール>
1974年京都府長岡京市生まれ、奈良県奈良市育ち。京都大学医学部医学科卒業。在学中にプロボクサーデビューし西日本新人王(ウェルター級)に輝く。29歳でボクシング引退後、各地で医師としての経験を積む。東日本大震災直後から宮城県気仙沼市立本吉病院へ診療ボランティアとして関わり、2011年10月に同病院の院長に就任。2014年3月、同病院を退職し、奈良県に拠点を置きながらフリーランスの医師として活動。奈良県在住中の2016年6月より やまとプロジェクトに加わり、2021年4月より やまと在宅診療所 一関院長。

■やまと在宅診療所一関について
(所在地) 岩手県一関市宮坂町2-9
(電話番号) 0191-34-7025

■医療法人社団やまととは
https://project.yamatoclinic.org
2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームをベースとして、2013年4月に宮城県登米市と東京都板橋区高島平の2カ所で、それぞれ在宅医療を中心に行う診療所を開設しました。2014年12月に2つの診療所がそれぞれ法人化し、「やまと在宅診療所 登米」は「医療法人社団やまと」として事業を開始。現在は在宅診療を主体とする診療所(宮城県登米市、宮城県大崎市、宮城県栗原市、岩手県一関市、神奈川県川崎市、神奈川県横浜市の6カ所)を中心に、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションも運営しています。

【やまと在宅診療所 登米】
Webサイト  https://tome.yamatoclinic.org
Facebook   https://www.facebook.com/tomeyamato/


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