碁石埼灯台利活用コンソーシアムは、2025年11月8日(土)、岩手県大船渡市で「碁石埼灯台と漁業から学ぶ『大船渡の魅力再発見ツアー』」を開催いたしました。
このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。

〈イベント名〉
碁石埼灯台と漁業から学ぶ「大船渡の魅力再発見ツアー」
〈開催概要〉
古くから大船渡市を見守る「碁石埼灯台」と、地元の海を支える「漁業」に焦点をあてた体験型の親子ツアーを開催しました。
〈日程〉
2025年11月8日(土) 8:30~14:00
〈開催場所〉
碁石埼灯台周辺および大船渡温泉ほか
〈プログラム〉
1.碁石埼灯台ウォーク
2.碁石埼灯台見学・座学
3.わかめ養殖発祥の碑見学・作業体験
4.碁石海岸穴通船 乗船
5.昼食
〈参加人数〉
親子9組22名
〈協力団体〉
・大船渡市
・釜石海上保安部
・一般社団法人大船渡市観光物産協会
・株式会社海楽荘
・碁石観光遊覧船組合
・岩手開発観光産業 / 三陸ツアーズ
親子9組22名の参加者が大船渡温泉に集合し、大漁旗を振る志田繕隆支配人に見送られて出発しました。
大船渡市観光物産協会・村上航さんのガイドで碁石海岸インフォメーションセンターから碁石埼灯台まで楽しくウォーキングしながら碁石浜周辺の海や自然について学びました。

続いて、参加者は碁石埼灯台を見学。釜石海上保安部交通課の中村正幸さんによる座学では、海の安全を支える灯台の役割や歴史について学び、クイズを交えながら楽しく理解を深めました。
また、この日は特別に、普段は公開されていない灯台内部も見学する貴重な機会となりました。

その後、わかめ養殖発祥の碑では、わかめ養殖漁業に携わる吉田力男さん(元・大船渡市漁業協同組合 理事)による解説で、大船渡の漁業の歩みや“郷土の偉人”たちの功績を紹介。わかめ作業場では、実際にロープへの種付け体験を行い、子どもたちは真剣な表情で漁業の仕事に挑戦しました。

さらに、碁石漁港から碁石海岸穴通船に乗船。船頭さんの案内で碁石浜の成り立ちや景観について説明を受けながら碁石埼灯台を海上から見学し、陸上からは見られない“表の顔”を間近に見ることができました。

クルーズの後は、大船渡温泉で地元産の鮑やわかめを使った特別な昼食を親子で楽しみ、大船渡の海の豊かさを再発見しました。
今回のツアーでは、”灯台”と”漁業”という大船渡の2つの“海の象徴”を通して、地域の自然や文化について次世代に伝える機会となりました。
次の展開として、碁石埼灯台が立つ末崎半島にある市立末崎小学校の生徒を対象に、灯台の歴史や役割、地域の海産物や郷土の偉人について学ぶ総合学習を実施予定です。
リアス式海岸の代表的な景勝地・碁石海岸の突端に建つ灯台。太平洋を望む断崖に位置し、沖を航行する船舶の安全を守る航路標識として設置されています。現在は周囲が公園として整備され、遊歩道から間近に灯台を眺められるほか、碁石海岸の奇岩や広大な海を一望できる展望スポットとして訪問客に親しまれています。
<団体概要>
団体名称:碁石埼灯台利活用コンソーシアム
活動内容:碁石埼灯台の利活用を通じた観光振興および地域振興に資する取り組みを実施する。
海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。
海と日本プロジェクト公式サイト
https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト
https://toudai.uminohi.jp/