碁石埼灯台利活用コンソーシアムは、碁石埼灯台の新たな観光資源発掘ならびに周辺地域の活性化に向け、10月3日(金)に「灯台×郷土の偉人×漁業の礎」に関するワークショップを開催いたしました。
8月に開催した有識者検討会の内容を受け、「碁石海岸穴通船」へ乗船し、この度初めて海上から碁石埼灯台を見学したほか、11月に実施予定の教育プログラム(体験ツアー)の内容検討のため、体験コンテンツに関する実地ヒアリングなどを行いました。
このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。

<イベント名>
碁石埼灯台利活用プロジェクト 親子向け教育プログラム(体験ツアー) ワークショップ
<開催概要>
碁石埼灯台を拠点とした教育・体験プログラムの構築を目的に、実際の行程を体験・検討。船上からの碁石埼灯台観察や地域の漁業従事者・ツアーガイドの話を伺いながら、11月8日(土)に予定する親子向け教育プログラム体験ツアーの内容検証と調整を行いました。
<日程>
2025年10月3日(金) 11:00~15:00
<開催場所>
碁石埼灯台周辺および大船渡市立博物館ほか
<プログラム>
1.碁石海岸穴通船 乗船
2.ワカメ作業場ならびにワカメ養殖発祥の碑見学
3.碁石海岸インフォメーションから碁石埼灯台へ移動
4.碁石埼灯台見学
5.大船渡市立博物館見学
<参加者>
・大船渡市観光物産協会(碁石海岸インフォメーションセンター) 村上 航
ほかツアーガイド 2名
・碁石埼灯台利活用コンソーシアム 4名
<協力団体>
・碁石観光遊覧船組合
・株式会社海楽荘
・大船渡市立博物館
・一般社団法人大船渡市観光物産協会
・岩手開発観光産業 / 三陸ツアーズ
まず、碁石漁港から碁石海岸穴通船に乗船し、船頭の尾崎芳徳さんの案内で碁石浜の成り立ちや景観について説明を受けながら碁石埼灯台を海上から見学し、普段見ることのない灯台の表情を見ることができました。

続いて、海楽荘に移動。わかめ養殖漁業に携わる吉田力男さん(元・大船渡市漁業協同組合 理事)から、
大船渡の漁業の歴史や、水上助三郎氏・小松藤藏氏といった先人が築いた地元漁業の礎についてお話を伺いました。さらに、ワカメ養殖の方法や当日の体験メニューに関する具体的なアドバイスもいただきました。

午後は、碁石海岸インフォメーションセンターにてツアーガイドの村上航さんから碁石浜周辺の自然や植物についての解説を受け、碁石埼灯台まで歩いて移動。灯台での座学や雨天時のプランを検討しました。

その後、大船渡市立博物館を訪れ、船が出せない場合の代替プログラムとして博物館見学の可能性について確認し、親子向け教育プログラム体験ツアーの行程全体の流れと内容について協議しました。
今回のワークショップでは、碁石埼灯台と郷土の偉人について学ぶという、教育プログラムとしての可能性を確認しました。次の展開として、2025年11月8日(土)に地元の親子向けの教育プログラム(体験ツアー)を実施予定です。
リアス式海岸の代表的な景勝地・碁石海岸の突端に建つ灯台。太平洋を望む断崖に位置し、沖を航行する船舶の安全を守る航路標識として設置されています。現在は周囲が公園として整備され、遊歩道から間近に灯台を眺められるほか、碁石海岸の奇岩や広大な海を一望できる展望スポットとして訪問客に親しまれています。
<団体概要>
団体名称: 碁石埼灯台利活用コンソーシアム
活動内容: 碁石埼灯台の利活用を通じた観光振興および地域振興に資する取り組みを実施する。
海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、日本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。
海と日本プロジェクト公式サイト
https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト
https://toudai.uminohi.jp/