岩手県内の工芸品を通じて「ちょっとすてきな普通」を提案する展示会「酒と器の酔木金土展」(主催=酒と器の酔木金土本舗)が5月25日、盛岡のギャラリー純木家具(盛岡市材木町)で始まった。
酒と器のマッチングをコンセプトに木工、漆工、陶器、磁器、鉄器(鋳造)、金工など県内から約20の工房を集め、作品を展示販売する同展。月ごとにテーマを設け、来年3月まで毎月月末に4日間開催する。今月のテーマは「ヒメタケ」。
今回は、岩泉純木家具(木工、岩泉町)、東北巧芸舎(木工、滝沢村)、艸(くさ)工房(漆工、洋野町)、陶來(磁器、滝沢村)など8社が出品。中には和紙に漆を染みこませて成形したぐいのみなど、新しい技法を取り入れた作品も展示している。
同展を企画した岩手県工業技術センターの町田俊一理事は「震災によって受注が激減してしまったのがきっかけ。復興ムードに乗るというのではなく、新たな切り口に長く使い続けてもらえる普段使いの品として提案していきたい」と話す。
今後は器を実際に使ってもらえるよう、簡単なパーティーも開く予定。
営業時間は10時~18時。入場無料。今月28日まで。