盛岡市内のガソリンスタンドの給油状況が改善されてきた。
東日本大震災後、ガソリンなど石油製品が品薄になっていたことから、連日ガソリンスタンドでは数キロにわたって給油待ちの車が列を成していたが、29日ごろから行列の長さが短くなり、30日には所によって並ばずに給油できるところも出てきた。中には、10リットルや1,000円分などの給油制限を設けない店もある。
市内の石油流通に詳しい元業界関係者の話によると、「供給量は足りてきているようだ。今度は給油制限を週末を控えた金曜日に給油する人が増えるので、それ以外の平日に給油を促す意味もあるようだ」と話す。「足りてきたと言っても、まだガソリンスタンドによっては毎日営業できるほどの供給量ではないので、給油制限をせずに週3日営業して、ほかは休むといった営業でしのぐところもあるようだ」とも。
盛岡市内では災害後、国道4号など市内の幹線道路はもちろん、車線が狭い市街地でも給油待ちの車の列が交通の妨げになるとして問題化していた。