盛岡市、「都市景観賞」発表-自然と歴史が調和した3件が受賞

瓦屋根と入口に植栽された黒竹により寺町の雰囲気と一体感のある景観を創出しているジョイス本町店 

瓦屋根と入口に植栽された黒竹により寺町の雰囲気と一体感のある景観を創出しているジョイス本町店 

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 盛岡市は11月1日、今年度の盛岡市都市景観賞を発表した。
 同賞は、自然と歴史的環境が調和した盛岡らしい美しい都市景観の形成に寄与する建築物や緑の空間などを表彰するもの。今年度は応募33件の中から「ジョイス本町店」(盛岡市本町1)、「好摩二自治会花壇」(玉山区好摩)、「メディフィットクラブうすい」(松園2)の3件が選ばれた。

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 受賞した「ジョイス本町店」は、盛岡の古くからのたたずまいが残る寺町(北山寺院地区)に位置していることから、建物の意匠を瓦屋根による和風とし、店舗の周囲に竹を植林することで落ち着きのある建物とした点が評価された。「好摩二自治会花壇」は、同地区内にある巻堀中学校と好摩小学校の通りに位置する長さが約65メートル、面積約150平方メートルにわたる花壇の手づくりの良さが評価された。健康増進施設の「メディフィットクラブうすい」は、松園地区に開設した県産の木材を使用した温かみのある外壁とガラス張りの開放的な雰囲気で、高齢化と人口減少が始まっている松園地区での地域活性化も視野に入れた新しい拠点としての活用が期待される。

 盛岡市都市整備部景観政策推進事務局の船越俊明さんは「同賞は一昨年前まで『都市景観総合賞』『都市景観建築賞』『都市景観緑賞』『都市景観創作賞』の4部門で構成されており、主に建築物が対象だったが、景観は周辺の環境などさまざまな要素によって形成されていることから、道路や護岸整備といった土木構造物や広告物、一団の地区などに賞の対象を広げ、『盛岡市都市景観賞』としてひとつに統合した」と話している。

 表彰は11月20日、盛岡市中央公民館で開催される第31回盛岡市都市景観シンポジウムで行われる。

ウェブもりおか(盛岡市ホームページ)

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