手織り仲間が「ホームスパン」作品展-盛岡の盛久ギャラリーで

ギャラリーの落ち着いた雰囲気に馴染むホームスパン作品

ギャラリーの落ち着いた雰囲気に馴染むホームスパン作品

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 5人の手織り仲間の個展「第4回・ごひつじ会織展」が11月1日から、盛久ギャラリー(盛岡市中央通1、TEL 019-651-8421)で行われている

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 同展では、盛岡市内に工房を構えるホームスパンの指導者、田中祐子さんの生徒ら5人の女性によって設立された「ごひつじ会」による作品を展示。ホームスパンの服地や裂き織、シルクや麻のストールやひざ掛け、ジャケットやコートなど数十点をそろえる。会場となる「盛久」は1927年創業の老舗旅館。建物の老朽化などで休業していたが、盛岡を舞台としたNHKの朝ドラ「どんど晴れ」の放送を機会に一部をギャラリーサロンとして再開している。

 4回目を数える今回は「展示だけではなく販売も」という要望に応え、ニードルフェルト(原毛で作ったコサージュ)やマフラー、ポーチなど100円~4,000円程度の商品、約150種類を販売する。

 同会員の長澤みち子さんは「ホームスパンだけにこだわらず、5人の会員がそれぞれの個性を生かし自由な発想で制作した。扱う素材もシルク、麻、木綿など多種多様でバラエティに富んでいる」と話す。また、同会を指導する田中さんは「現在は本場イギリスでも手織物の生産は機械織りになっている。染色から織りまでを1人でこなしながらも、丈夫で美しい『本物のハンドメード』のホームスパンを実感してほしい」と話している。

 岩手県のホームスパンは、明治初期に福岡村(現二戸市)に在住していたイギリス人宣教師が地元民に整織法を伝えたのが始まりと言われ、その後県が指導・研究に努め、地場産業として育てた。

 開催期間は5日まで。開館時間は10時~18時(最終日は16時)。入場無料。

田中祐子ホームスパン

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