「もりおか映画祭2010」が10月22日に開幕し、盛岡中劇(盛岡市中央通1)でオープニングセレモニーが行われた。
同映画祭は、実行委員長で盛岡在住の作家、斉藤純さんによる開会宣言で開幕。「映画はいつも夢と希望を与えてくれた。映画の力、そして映画館通から活気ある盛岡にしていきたい」と挨拶した。
また、盛岡ピカデリー(中央通1)では、故・岡本喜八監督の特集第1弾として「大誘拐 RAIMBOW KIDS」が上映された。上映前の舞台挨拶には、俳優の岸部一徳さん、嶋田久作さん、岡本監督の妻で映画プロデューサーの岡本みね子さんが登場。
「この映画の撮影はちょうど20年前のこと。若かった自分に対して愛情をもって見守ってくれていた。(岡本監督は)映画でもプライベートでも大切な人だった」と岸部さん。嶋田さんは「『大誘拐』で初めて岡本監督に出会った。撮影現場では、よく導いてくれて、かわいがってくれたが、逆に見抜かれる怖さもあった」と話した。
大勢訪れた観客を前に岡本さんは「これだけ見に来てくれる人がいることに感謝している。20年も前の映画だが、映画のいいところはすぐに青春時代に戻れること」と話し、思い出話に花を咲かせた。
24日までの期間、新旧15作品、新人作家などのショートフィルムなどが上映される。