さわや書店で10月10日から、ツイッターを使って本のPOP広告を募集する「さわやファン＊POP大賞」が行われている。

さわや書店に設置されたツイート閲覧用のパソコン

　ツイッターのハッシュタグ（＃）を利用して本のキャッチコピー（POPの広告文）を募集し、さらにリツイート（RT）を使って人気投票する仕組み。人気上位10位までを選出し、実際にPOPに仕上げて店内で掲示する。開始2日間で200ツイートを超える応募があったという。投稿されたツイートは同書店の本店（盛岡市大通）と駅前店（盛岡駅構内）に設置されたパソコンなどで見られるほか、アプリ「Twitroll」を通じてリアルタイムで確認できる。

　企画したのは岩手大学に通う加藤美穂子さん（人文社会科学部3年）。同大学のゼミで地域活性化について研究する中、担当教授とともに発案した。
　加藤さんは、もともと週に4、5回は書店に通うという大の本好き。地域の書店が大型書店やオンライン書店、電子書籍の影響を受けて衰退していくのを間近に見ながら「何かできないか」と考えついたという。

　「さわや書店は昔から1冊1冊の本を大切にしていて、本への思いが強い本屋さん。そのような地域の書店を元気にしたいと思って企画した」と加藤さん。「ウェブ上で注目を集めて、実際に書店へ足を運んでもらい、地域の交流につなげていければ」と期待を寄せる。

　ハッシュタグは「 #sawayapop」（#の前に半角スペースが必要）。POP広告の募集は今月24日までで、リツイートによる人気投票は30日まで。11月に上位10作品をPOP大賞として発表する。
　また、今月16日には「sobe’s deli cafe」（大沢川原）で、本好きの人と同店スタッフが交流するカフェイベントも開く予定。参加費＝1,000円。イベントへの問い合わせは、加藤さんのメール（h1108010@iwate-u.ac.jp）で受け付ける。