盛岡で「投げ銭芸人」写真展-地元写真家・小原信好さんが8年間追う

作品の前に立つ写真家の小原信好さん。おいかどいちろうさんとは同年代の40代。

作品の前に立つ写真家の小原信好さん。おいかどいちろうさんとは同年代の40代。

  • 0

  •  

 盛岡市の雑貨とギャラリーの店「photo plus(フォトプラス)」(盛岡市愛宕町)で現在、小原信好さんの写真展「旅する河童 大道芸人おいかどいちろう」が行われている。

[広告]

 小原さんは広告写真のほか、オフロードバイク雑誌などで活躍する写真家。オートバイによるツーリングの分野では「Hokkaider(ホッカイダー)」の愛称で知られ、写真集や北海道旅人情報誌なども発行する。

 4回目を数える今回の写真展ではツーリングや大自然の風景からは離れ、大道芸人として国内外で活動するおいかどいちろうさんを被写体にした写真60点を展示する。

 おいかどさんは、カッパになりすましながら人間の喜怒哀楽を表現する役者で、投げ銭だけで生活する正真正銘の大道芸人。現在はヨーロッパや南米、アジアなど海外に公演の場を求めて旅をしている。

 写真は1995年から2003年までの約8年間、国内各地の路上で芸を披露するおいかどさんを撮り続けたもの。人と触れ合いながら、芸に引き込む過程をフィルムに収めた。すべて銀塩フィルムによる撮影で、うち約40点はモノクロ写真。

 「ちょうどフリーランスに成り立てのころ、同じく大道芸人として歩み始めたおいかどさんの演技を見て共感した」と振り返る小原さん。「彼が住む川崎はもちろん、広島、石川、遠くは鳥取まで追いかけた」という。「海外に活動の場を移したこともあって、しばらく撮れなかったが、これを機会にまた追ってみたい」とも。

 今月22日には「photo plus」の駐車場で、おいかどさんの投げ銭演舞を行う。時間は16時~。

 営業時間は10 時~19時。入場無料。5月29日まで。同期間、「ひねもす ほっと茶屋」(中ノ橋通)で、北海道を撮影した写真展「Hokkaider On The North Road 2010」も開催中。入場無料。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース