チャグチャグ馬コ保存会（盛岡市観光課内）が4月1日から始めた「乗り手」募集に、すでに50件の応募が寄せられている。

チャグチャグ馬コで、子馬が母馬のお乳を飲む様子

　小学1年生から3年生までの男女を対象としたチャグチャグ馬コの乗り手募集は、子どもの成長の記念になることから人気が高く、昨年は今年と同じ6人を募集したところ90件もの応募があり、倍率は15倍に。「今年はすでに50件の応募がある」（事務局担当者）ことから、さらに狭き門となりそうだ。

　チャグチャグ馬コは毎年6月の第2土曜日に、装束を身に着けた馬を引き連れて街を練り歩く岩手の伝統行事。馬につけられた鈴の音がチャグチャグと鳴るように聞こえることから「チャグチャグ馬コ」と言われ、日本の音風景100選にも指定される。行程は滝沢村の鬼越蒼前神社（滝沢村）を起点に盛岡八幡宮（盛岡市八幡町）までの約15キロ。

　同保存会では、引き続き乗り手を募集している。条件は年齢制限のほか、「行事当日に保護者が同伴する」「3回程度の練習会に参加する」などの条件がある。応募方法ははがきによる申し込みのみ。参加は無料だが、足袋や草履は自前で用意する。応募締め切りは4月27日（必着）。