岩手県民会館展示室(盛岡市内丸、TEL 019-624-1171)で3月13日から、岩手大学の学生らによる美術展「つくる展」が開催される。
同展は、同校美術科の在校生と卒業生の有志による展覧会。7回目となる今回は過去最大規模で41人の「若手作家」が絵画や版画、イラスト、映像、切り絵など思い思いの作品を出品する。
大学に関連しながらも、有志が集まって自ら企画する同展は同校などからの資金的支援はなく、作家1人あたり1万3,000円の「出展料」を負担して運営する。「それでもギャラリーや市の施設を使うことを考えたら破格」と話すのは、作家で高校の美術講師を務める有志代表の高橋直也さん。6年前に企画を立ち上げたのも高橋さんで、「大学の『卒業制作展』だけでなく、もっと作品を発表する場がほしかった」からだという。卒業後も3年生を中心に、卒業生も交えて毎年この会場で同展を開催してきた。
「この場にこだわるのは、会場としてのスケールがあるから」と高橋さん。「普段取り組んでいる作品を大きな会場に飾ってみるとすごく小さく感じたりするもの。そういう体験をすることが逆に大事なはず」と説明する。
今では同展に照準を合わせて、1年間の制作スケジュールを組む学生や作家も増えてきたという。「専攻にとらわれず別の分野の作品づくりをしたり、とにかく自由に発表する場であれば」と話す。
観覧時間は10時~19時。入場無料。今月18日まで。