「第3回・岩手県公会堂アートショウ+(プラス)」が2月11日、盛岡市内にある2カ所の歴史的建造物で始まった。主催は文化庁、同実行委員会。
同展は2005年より2年に1度のビエンナーレ形式で行われる現代アートの展覧会で、今回で3回目。今年はこれまでの岩手県公会堂(盛岡市内丸)に加え、同じく歴史的建造物として保存されている旧石井県令私邸(清水町)を会場に開催。参加する現代アーティストは17人で、スイスやオーストリア、エジプトからも作家を招待するなど、過去最大規模となった。
展示作品は、いずれも歴史を感じさせる建物を「空間」としてとらえたインスタレーションで、オブジェのような立体作品のほか、音や映像を使ったメディアインスタレーション作品を各部屋に展示している。中には巨大なラッパのような装置で屋外の音を集音する作品、宇宙から地球に飛び込んできた音波を増幅させた音や自然界の音を複数のスピーカーから360度のサラウンドで聞かせる作品などもあり、不思議な現代アートの世界を展開している。
事務局スタッフは「今回は、見るだけでなく『体感』できる作品が多いのが特徴。現代アートというととっつきにくいと感じる人もいるかもしれないが、気軽に『体感』しに来てほしい」と話す。
開館時間は11時~18時。観覧無料。今月28日まで。