岩手県内の起業家たちが集まる「いわて起業家大学OB会」の定例総会が9月28日、盛岡グランドホテルアネックス(盛岡市中央通1)で開催され、約30人の若手起業家たちが集まった。
今年で3年目を迎える同会は、これまで2年にわたって会長を務めた工藤昌代さん(IT企業経営)から中本俊彦さん(食品および住宅建材関連業経営)に会長職をバトンタッチ。新しい体制の元で3年目を迎えることになった。この日は1995年から2005年までの10年間、いわて起業家大学で講師を務めたアントレプレナーセンター(東京都中央区)社長で、起業家育成支援事業に取り組む福島正伸さんを迎え、交流を深めた。
新会長に選任された中本さんは「これまで、この会はいわて起業家大を終了した人たちの集まりだったが、これからは広く門戸を開いて、これから起業を目指す人も含めて広く交流を深めたい」と話した。また、東京から駆けつけた福島社長は「今、東京では自分に投資をする人が増えているが、実はいわて起業家大学は自分に投資をすると言う意味で先駆的なセミナーだった。そういう土壌は、実は岩手にはある」と話していた。
いわて起業家大学は、1995年に岩手県やいわて産業振興センターなどが起業家を育成するために発足した業家育成セミナー。2005年に終了したが、その後も修了者が中心にOB会を設立し、県内の起業家との情報交換および支援活動を続けている。