盛岡北高で「キャリアセミナー」-社会人18人が「現場の仕事」を紹介

社会人講師から仕事の実際について授業を受ける学生

社会人講師から仕事の実際について授業を受ける学生

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 学生が社会人として自立することを目指すキャリア教育の授業「社会人のタネの育て方」が9月24日、岩手県立盛岡北高等学校(滝沢村)で行われた。

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 この取り組みは、NPO法人「未来図書館」(盛岡市肴町)が社会人の体験と声を通して仕事の魅力と現実を知ってもらうことを目的に企画。同校1年の生徒246人を対象に、新聞社、放送局、県職員、獣医師、NPO法人などさまざまな職種の社会人18人が「仕事の現場」についてセミナーを行った。

 生徒らは講師の経歴や座右の銘などが記載された「未来パスポート」を頼りに、18のブースに分かれた社会人講師の元を訪れ、話を聞くなどした。中には、アロマテラピーの体験や自社製のお茶を試飲させるなど、ユニークな試みを展開する講師もいて、生徒らは興味深そうに聞き入っていた。

 授業に参加した生徒の1人は「NPO法人の仕事など、なかなか知ることのない仕事の様子を聞けて新鮮だった。知識の引き出しを増やせた」と目を輝かせる。

 同校担当者によると「近年はインターンシップなどを通じて、学校単位でのキャリア教育の機運が高まりを見せているが、『進学校』の公立高校が主体となり、多くの社会人との交流の機会を設けるのは県内初の試み」と話している。

 企画を手がけた未来図書館の恒川かおりさんは「キャリア教育は実施することに意味がある。すぐに大きな変化が見られなくても、社会人の職業観に触れる経験は、生徒たちにとって貴重な経験になるはず」と振り返る。

 同校では引き続きこの取り組みを行うとし、11月19日に2回目を予定しているという。

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