雫石町で9月、市民間の「物々交換」を促す情報サイト「Swap Meet in 雫石」が立ち上がった。
同サイトは、互いに不要な品をサイト上で交換する仕組みで、いわば物々交換を媒介にした市民によるコミュニティーサイト。岩手大学や岩手県立大学の学生らによって構成するNPO法人学生ビジニティいわて(盛岡市内丸)がシステムを開発した。
サイトでは、ウェブ上でチャットをしながら物々交換する相手とモノを選び出す仕組みで、実際に物を交換するのは10月に雫石町の商店街で開催する同名の物々交換イベントで行う。すでに9月上旬からサイト上で交換の交渉が始まっており、現在30人ほどが参加、交換希望を出しているという。
同NPOの佐々木正人理事長は「商売色が濃いネットオークションとは異なり、互いにネット上で会話しながら交換を成立させるプロセスが、地域のコミュニケーションのきっかけになると考えた。『Swap Meet』は古くはハワイにあった物々交換の習慣だったことから、交換イベントではフラダンスやウクレレコンサートなど、オリジナルをリスペクトする内容にしたい」と話している。
交換イベント「Swap Meet in 雫石」の開催時間は10月4日11時~12時(受け付け開始=10時)。会場は軽トラ市が行われる同町よしゃれ通り商店街。終了後、参加者をジンギスカンパーティーに無料招待する。イベントは、同サイトを介さなくとも不要品を持参することを条件に、当日の飛び入り参加も可能。