「盛岡町家旧暦の雛(ひな)祭り2026」が4月11日・12日、鉈屋町・大慈寺町周辺で開催される。
同イベントは、盛岡町家を含めた歴史的な街並みや建物の保存と活用などを目的に活動する「盛岡まち並み塾」が2004(平成16)年から行っている。旧暦の3月に当たる4月に、地域に残る盛岡町家や店舗などにひな人形を飾り付ける。
盛岡まち並み塾事務局によると、盛岡の3月はまだ雪が多い時期で、春を感じるには4月を待たなければならなかったことから、市内の旧家では旧暦でひな祭りが行われてきたという。地域に伝わる昔ながらの暮らしの文化を発信し、盛岡町家を多くの人に見てもらおうとこのイベントを始めた。東日本大震災や新型コロナ禍などの影響を受けた休止や形式変更もあったが、20年近く続く春のイベントとして親しまれている。
事務局の担当者・佐藤淑子さんは「長く続けてこられたのは、地域の皆さんの協力があってこそ。鉈屋町・大慈寺町の魅力の一つは、そこで暮らす人々の存在、町家と景観と人、全ての良さを伝えられるイベントだと思う。家ごとに飾りが違うので、古いものから新しいものまで、それぞれの雰囲気や習わしを楽しんでほしい」と話す。
当日は地域内の各所で、古くから受け継がれているひな人形や創作ひな人形を展示。「下町資料館(御蔵)」では「御蔵の旧暦の雛祭り」と題して、享保から現代までのひな人形約350体を一挙に公開する。飾る人形は市内の商家や民家などから寄贈されたものだという。
関連イベントとして、「もりおか町家物語館」ではフルート・ピアノ・チェロによるコンサートや、盛岡第二高校筝曲部の演奏会、「あさ開」では酒蔵の見学と日本酒の試飲・販売、音楽と酒を楽しむイベント「蔵ラウンジ」を開催。このほか、盛岡山車の公開と音頭上げなど地域内の各所で催しが行われる。
鉈屋町は3月にNHKで放送されたドラマ「片想い」の撮影地になり、放送後に訪ねる人も多いという。佐藤さんは「さまざまなきっかけでこの街並みを見てもらえるのがうれしい。開花予想の通りに行けば、ちょうど桜も見頃の時期に重なるかもしれないので、散歩がてら街を歩いて楽しんで」と呼びかける。
開催時間は10時~16時。当日は開催協力金500円以上でひな人形の展示場所などを記載した会場マップを配布する。