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盛岡で15回目の「祈りの灯火」 光に心を寄せて、未来に伝えることを誓う

「忘れない」「つなぐ」の文字が刻まれた灯籠。大船渡や輪島、珠洲の地名も

「忘れない」「つなぐ」の文字が刻まれた灯籠。大船渡や輪島、珠洲の地名も

 東日本大震災15周年行事「祈りの灯火(ともしび)2026~おもいを未来へ~」が3月11日、もりおか歴史文化館前広場・県営南青山アパート 森のテラスなどで開かれた。

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 「祈りの灯火」は、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災で犠牲になった多くの人への鎮魂と被災者の心の平安を祈るとともに、参加者と一緒に復興について考え、これからも支援活動を行うことを誓うため、2012(平成24)年から毎年開かれている。

 会場内には今年も県内や全国の個人、学校、企業、団体などから寄せられた1万個を超える手作りの灯籠が並べられ、黙とうを捧げた後、ボランティアや会場に集まった人の手で火がともされた。発災から15年がたち、灯籠に記されたメッセージには「あの日を忘れない」「つなぐ」といった言葉が多く見られた。2024年1月1日に発生した能登半島地震や、昨年2月に発生した大船渡市の大規模林野火災への思いを込めて「大船渡」「輪島」「珠洲」といった地名が刻まれた灯籠もあった。

 実行委員会委員長の吉田光晴さんは「震災当時、今の高校生や中学生は生まれて間もないか、まだ生まれていない。若い皆さんにとっては1時間も長いと体感すると思うし、15年はもっと長く感じると思う。大人にとって15年の体感はあっという間で、つい昨日のことのように感じる人もいる。まだ傷を抱え、辛い気持ちの人もいる。今日のこの空間だけは、誰かにどこかに心を寄せるという共通の気持ちを持って、心を一つに、灯籠に火をともして」と参加者へ呼びかけた。

 点灯式では被災者を代表して陸前高田市出身者があいさつし、「自分は海から離れた場所で暮らしていたが、15年前の津波は川をさかのぼってきた。人の想像を超えた自然の猛威が襲ってくる。想定を超えたことが起こる。これが経験者から伝えたいこと」と力強く訴えた。

 15年が経過したことで国の復興事業は縮小し、被災者支援などの一部事業は2025年度で終了。祈りの灯火への盛岡市の予算は今回で終了となるほか、準備拠点になっていた「もりおか復興支援センター」も今月末で閉所する。実行委員会では2027年以降の継続に向けて検討を続けている。今年のサブタイトル「おもいを未来へ」には今後も開催を続けようという思いや、震災の経験をつなげていくことを発信しようという思いを込めた。

 盛岡市内から子どもと一緒に会場を訪れた女性さんは「祈りの灯火の存在が、東日本震災を知らない子どもたちに当時を話すきっかけになっていた。この先もどうか続けてほしい。自分が当時の記憶を忘れないためにも、災害へ備えることを未来につなぐためにも必要だ」と話す。

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