本宮小学校の児童が制作した、地域の魅力を発信するカードゲーム「喫茶もとみや」の体験会が3月4日、「こども図書館 みどりのゆび」(盛岡市本宮)で開催された。
児童らが集めた「本宮のすてきなこと」の数々が書かれた種カード
同校の4年2組では、総合的な学習の一環で、学校がある本宮の良さを探す授業に1年間取り組んできた。授業の中で児童らが見つけた「本宮のすてきなこと」を発信する方法としてゲームを選んだ。参加者全員が楽しめ、勝敗が付かないゲームを作ろうと、カードゲームや謎解きゲームを制作するグループ「hacotoki(はことき)」の菅原茉莉さんの協力を得て、さまざまなカードゲームについて遊びながら学んだ。
児童らはカードを積み上げるゲームにヒントを得て、本宮の魅力を書いたカードを積み上げながら、プレーヤー全員で高得点を目指すゲームを考案。積み上げることから具材を重ねて作る「パフェ」を連想し、本宮の魅力を積み上げて特製パフェを作るというゲームに仕上げた。
ゲームは「本宮の良さ」を書いた種カード、パフェの具が描かれた具材カード、さいころを使う。プレーヤーは順番に喫茶店の店員と客に分かれ、客はさいころを振り、出た目によって「へえ~なお話」や「ほっこりする話」など、種カードのテーマを注文。店員は配られた種カードの中から、テーマにあった「本宮の良さ」を提供する。その後、店員は種カードを水平に置き、客はその上に具材カードを重ねる。これを順番に繰り返し、積み上げたカードが崩れないようにパフェを高くしていく。最後にトッピングの「チェリーカード」をのせたら完成。種カードに書かれた得点を合計し、得点によって喫茶店の人気度ランクが決まる。
種カードの内容は児童らが地域の施設や店舗を取材し、そこで得た情報やエピソードを記載。自分たちが通う本宮小学校に関する話や、飲食店のお薦め情報、博物館施設の紹介など、たくさんの魅力を集めた。ロゴやカードなどのデザイン面は、「MCL情報ビジネス&デザイン専門学校」総合デザイン科の学生が協力し、児童に向けてデザインに関する授業も行った。
4日の体験会には児童の家族や地域住民、ゲーム作りの協力者、学校関係者などが参加。グループに分かれ、児童から遊び方の説明を受けてゲームに挑戦した。各グループからはカードを積み重ねるごとに歓声が上がり、「楽しい」「もう一段重ねよう」「もう1回挑戦したい」と盛り上がる声が聞こえた。
同校PTA会長の菊池好さんは「本宮に長く住んでいるが、まだ知らない魅力を教えてもらった。子どもの視点で見た本宮の魅力も面白く、カードを高く重ねるドキドキも楽しんだ」、校長の中村宗宏さんは「学校外部からのヒントを得ながら、子どもたちが自分たちのやりたいことに挑戦し、形にしたことが何よりうれしい。本格的で、遊びながら新しい発見がある」と頑張りをたたえた。
児童の菊地陽香さんは「取材や調べ物は大変だったけど、みんなに本宮の良さを伝えられてよかった。白熱して楽しんでもらえてうれしい」と喜びの表情を見せた。