盛岡市勤労福祉会館(盛岡市紺屋町)で1月31日、映画「大いなる旅路」の上映会が開かれる。
上映会を主催するのは「紺劇実行委員会」。50年前まで紺屋町にあった映画館「国劇」にちなみ、「紺屋町劇場」を略して「紺劇」とした。映画の上映会を企画するきっかけになったのは、紺屋町の周辺住民や商店主による「紺屋町まちづくりの会」で行った茶話会。1970年ごろの盛岡の地図を見ながら話している時に、国劇の話や紺屋町にかつて映画館があった話が出てきた。
実行委員会の高橋大さんは「国劇は現在建築設計事務所とマンションがある辺りにあって、国劇で洋画の封切りを見たという話も聞いた。その中で、紺屋町で映画の上映会ができたらいいねというアイデアがあり、まずは1回やってみようということで企画した」と話す。
上映作品に選んだのは盛岡を舞台にした映画「大いなる旅路」。国鉄の機関士とその一家の生涯をたどる物語で、1944(昭和19)年に山田線で発生した貨物列車の脱線事故にまつわるエピソードをモチーフにしている。主人公の機関士を故三國連太郎さんが演じ、作中には山田線浅岸駅で蒸気機関車を実際に脱線転覆して撮影した迫力のシーンや盛岡市内の懐かしい風景が出てくる。茶話会の中では「大いなる旅路の撮影で、三國さんや高倉健さんが紺屋町を訪れた」という話もあったという。
上映は盛岡教育事務所が貸し出す16ミリフィルムを使用。「会場で見え方や音を事前確認したところ、想像していたよりも良かった。盛岡の古い風景や、キャスト陣の若々しい姿も楽しんでもらいたい」と高橋さん。
上映会当日は待ち時間でのおしゃべりを楽しんでもらおうと、開場時間は上映開始の1時間前に設定した。高橋さんは「紺劇としてみんなで映画を見る機会をつくっていきたい。紺屋町に映画館があった頃の記憶があるうちに、その歴史をつなげたい。それが将来の紺屋町の盛り上がりにつながるかもしれない」と話す。
13時30分開場、14時30分上映開始。入場無料。