河南地区地域防災講座「河南中学校1年生と学ぼう!地域の防災~水害から身を守るには?~」が1月14日、河南公民館(盛岡市松尾町)で行われた。
河南公民館では毎年1回、市民向けの防災講座を開いており、2023年度からは河南中学校の1年生が行う防災学習と連携して取り組んでいる。同館が開催している街歩き講座と防災学習を組み合わせた講座ができないかという中学校側の提案によるもので、同館・同校を含めた河南地区は川に囲まれていることから、毎回水害をテーマにしている。
2025年度は、10月に盛岡市危機管理防災課の職員による講義を受け、市内で起こり得る災害や地域内の危険箇所、日頃から災害に備えることの重要性を学んだ。11月には、「洪水・土砂災害ハザードマップ」を見ながら中学校周辺を公民館職員の案内で歩く「まちあるき学習」を実施。1年1組と4組が鉈屋町コース、2組と3組が東安庭コースに分かれ、消防団や町内会など地域住民から防災の取り組みや街の歴史について話を聞いた。地域防災講座ではこれまでの学習成果を、グループごとにまとめて発表する。
当日は各組が寸劇やクイズを交えながら、地域の歴史や過去に起きた水害、避難所の役割、防災に関わる設備、災害が起きた時に取るべき行動などについて発表。漫才風にハザードマップの見方を紹介したり、小道具を使って災害時の様子を再現したり、水害だけではなく地震や火災が発生した時の対応方法を取り上げたり、防災に関する用語を解説したりと、各組が工夫して学習成果を地域住民に伝えた。
発表の講評と補足学習を担当した岩手県立大学防災復興支援センターの杉安和也さんは「身近に起きる災害や防災について、楽しんでも学べるように工夫されていた。増水時には川の様子を見に行ってはいけない、川から離れた場所に避難するといった基本的なところから、水防団の活動や垂直避難という言葉など大人でもなかなか知らないところもうまく伝えてくれた」と評価した。
生徒の学習にも協力した盛岡市消防団第二分団の一盃森裕司さんは「自分が子どもの頃は災害や防災について学ぶ機会はなかった。こういう教育の機会があるのは素晴らしいこと。これからも学ぶことを大切にしてほしい」と伝えた。
河南公民館2階ロビーで現在、生徒個人の学習レポートを展示している。開館時間は9時~21時30分。月曜休館。2月5日まで。