「喫茶GEN・KI」(盛岡市新庄)が1月5日、岩手県庁の売店で雫石黒千石を使ったシフォンケーキの販売会と、「黒千石大豆珈琲(コーヒー)」の売り場リニューアルのお披露目を行った。
1月5日にリニューアルした黒千石大豆珈琲の売り場。POPのデザインなどを学生が担当
雫石黒千石は黒大豆の一種で、雫石町とその周辺地域で栽培されてきた在来品種。他の黒大豆に比べて粒が小さいのが特徴。「喫茶GEN・KI」では雫石黒千石の魅力を広めようと、焙煎(ばいせん)して作る「黒千石大豆珈琲(コーヒー)」を提供。県庁の売店ではドリップパックなどの販売を行っていた。
店主の久保田剛さんは、生産者や雫石農業指導センターと交流をきっかけに、2024年から雫石黒千石の栽培と加工に取り組む盛岡農業高校人間科学科保育研究班の生徒5人と出会った。店でシフォンケーキを提供している久保田さんは、豆を使ったシフォンケーキを開発する生徒らに意見交換や試食で関わってきた。
生徒らが開発した「雫石黒千石味噌(みそ)シフォンケーキ」は、雫石黒千石を使ったみそを生地に使い、煮豆をまぜたクリームをはさんで仕上げる。レシピを考案した3年生による活動は終了となるため、商品に可能性を感じた久保田さんがレシピを引き継いだ。5日の販売会ではレシピを基に同店が製造した雫石黒千石味噌シフォンケーキを生徒の田村友芽さん、田鎖玲那さんと一緒に販売した。
田村さんは「2年生の時から考えてきたレシピが岩手の中で引き継がれてうれしい」、田鎖さんは「黒千石のことを知らない人もたくさんいるので、シフォンケーキを通じて知るきっかけになれば」と話す。
併せて、県庁売店に設けていた「黒千石大豆珈琲」の売り場もリニューアルし、5日にお披露目。POPのデザインは、デザイン事務所「homesickdesign」協力の下、盛岡情報ビジネス&専門学校総合デザイン科の学生2人が手がけた。担当した千葉友葵さんは「雫石黒千石の特徴が分かりやすく、親しみやすさも感じてもらえるようなもの、喫茶GEN・KIの雰囲気も伝わるように木目調のテクスチャーも生かしたデザインを考えた。貴重な経験ができた」と話す。
久保田さんは「若者が力を注いで作ったレシピと、デザインのアイデアを借りて雫石黒千石の魅力を発信できることをうれしく思う。これからも灯を絶やさずにたくさんの人に伝えたい」と話す。