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盛岡商業高校豆腐研究チームが全国大会へ 材木町よ市で壮行会、目指せ1位

「応援してもらっているからには、全国でも1位を」と意気込む盛岡商豆腐研究発表チームの皆さん

「応援してもらっているからには、全国でも1位を」と意気込む盛岡商豆腐研究発表チームの皆さん

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 盛岡商業高校の生徒有志6人による豆腐研究発表チームが11月11日、東京都で行われる「全国高校生徒商業研究発表大会」に出場する。

試食販売を行う盛商豆腐研究発表チームの皆さん

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 同大会は全国商業高校協会が主催し、各校が商業や地域課題の解決など独自のテーマを設けて行った研究の成果を発表するもの。盛岡商豆腐研究発表チームは、盛岡で消費量が多い豆腐をテーマに研究に取り組み、8月に山形県で行われた東北大会で最優秀賞を受賞し、2年ぶりに全国大会への切符をつかんだ。

 総務省の家計調査において、盛岡の豆腐支出金額はかつて全国1位だったが、近年は2位になっている。「もう一度豆腐支出金額を全国1位に押し上げたい」という思いで生徒有志が集まり、チームを結成した。メンバーの仁佐瀬英志さんは「普段から食卓に豆腐があることが多く、冷ややっこで食べるのが好き。もともと1位だったのだから、もう一度首位になるチャンスがあるはずと考えていた」と話す。

 生徒らは豆腐好きの教諭や市内の豆腐製造業者の協力も受け、製造業者への聞き取りや、スーパーマーケットでの売り場調査、消費者アンケートなどを実施。若者世代の消費量が少ないという課題を見つけると、自ら事業者の下で豆腐作りを学び、市内の中学生に豆腐作りを教えながら魅力を伝えた。市内の事業者によるイベント販売にも着目し、6月から4回にわたって試食販売実習も行った。

 試食販売実習に協力したのが「材木町よ市」に出店している「就労継続支援A型事業所 まめ工房緑の郷(さと)」。盛岡商豆腐研究発表チームの全国大会出場を喜び、多くの人に活躍を知ってもらい、生徒たちを応援しようと今月8日の出店に合わせて「壮行試食会」を企画した。同事業所の下野了さんは「若い高校生が豆腐に興味を持ち、研究してくれたことが本当にうれしい。高校生の姿を見て『自分たちにもできる、頑張ろう』という事業所の利用者もいる。全国大会でも1位を獲得し、盛岡の豆腐支出額も1位になる、2つの意味での1位を目指してほしい」と応援する。

 壮行試食会で生徒たちは、かきしょうゆやだししょうゆ、辛みのあるたれなど豆腐に合う複数の調味料を用意し、さまざまな味付けが合うことをアピール。試食を受け取った人から「全国大会頑張って」と声をかけられる場面も見られた。

 「こんなに応援してもらえるなら、全国制覇したい」と仁佐瀬さん。「全国大会では、盛岡は豆腐の支出額が高いことや若者世代へ普及するための取り組みなど、研究の成果を発表してくる。豆腐の魅力を伝えたい」と意気込む。

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