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もりおか歴史文化館で自由研究コンクール 25点の力作そろう

最優秀賞の「中津川の橋」の研究と、優秀賞の「盛岡山車」の研究

最優秀賞の「中津川の橋」の研究と、優秀賞の「盛岡山車」の研究

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 「第7回  もりおか歴史文化館自由研究コンクール『モリガク』作品展」が現在、もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)企画展示室で開催されている。

優秀賞の盛岡の姉妹都市・友好都市についての研究

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 同コンクールは2018(平成30)年に始まり、新型コロナウイルス感染症の流行による休止を挟みながらも同館の恒例行事として続いている。盛岡市内外の小学生から「盛岡の歴史・文化」をテーマにした自由研究を募集し、集まった作品を同館の館長や学芸員らが審査。最優秀賞、優秀賞、特別賞などを選出し、全ての作品を展示している。

 近年は少子化の影響もあり、応募数が減少傾向にあるが、連続での応募者や太田東小からの団体応募もあり、今年は25点の力作がそろった。担当学芸員の太田悌子さんは「続けて応募してくれる子どもたちの研究は見るたびに成長を感じる。太田東小学校の皆さんの研究は、授業の一環ということで、大人の手をほとんど借りず、1人で完成させている点を評価したい」と話す。

 今年の最優秀賞は、杜陵小3年の茨木壱心さん、陸心さん兄弟による共同研究で、タイトルは「中津川の橋を調べた」。中津川に架かる橋を毎日利用していることからテーマに選び、橋の数や歴史、特徴などを調査した。まとめでは2人が好きな橋も発表している。太田さんは「盛岡に長く住んでいる大人でも橋の名前や歴史を知らない人もいる。身近な所からテーマを選び、深堀しているのが素晴らしい」と話す。

 優秀賞には、大好きな「盛岡山車」について研究した桜城小4年の鈴木朝陽さん、盛岡の姉妹・友好都市交流について調べた太田東小6年の遠山瑠夏さん、館長賞は盛岡城をテーマにした太田東小6年の佐々木凛子さん、審査員特別賞の「花咲(はなえみ)賞」には、「もりおかでみつけたSDGs」というタイトルで研究した桜城小4年の坂本芽依さんが選ばれた。

 「自由研究や探求学習を通じた調べ物やフィールドワークは、応募してくれた皆さんが将来、何かのレポートや論文を書く時にも力になってくれるはず」と太田さん。「作品数は減っていても、熱意がこもった作品は多い。全員に賞をあげたいくらいなので、多くの人に子どもたちの頑張りを見てもらいたい」と話す。

 開館時間は9時~18時(受け付けは17時30分まで)。入場無料。11月24日まで。

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