11月から盛岡で撮影開始予定の映画「ナイスの森2（仮題）」のキャストが10月14日に発表された。

　同作は2005（平成17）年に劇場公開されたコメディー映画「ナイスの森」の続編。前作のファンで盛岡在住のアダム・トレルさんが企画とプロデュースを担当する。トレルさんは8年ほど前に盛岡を訪れて以来、盛岡の魅力にはまり、2022年から盛岡に住んでいる。

　トレルさんは「ナイスの森」の面白さと盛岡の魅力を同時に広める方法として、続編を盛岡で製作することを思い付き、前作の監督・石井克人さんに提案。その後、同じく監督を務めた三木俊一郎さん、伊志嶺一さんの快諾を得て、おととしから盛岡でのロケハンや脚本作りを進めてきた。今年11月から盛岡で本格的な撮影を始め、市内の歴史的な文化財や豊かな自然も登場する。

　今回発表されたキャストは8人。前作に続いての出演となる浅野忠信さんや、三木監督の作品に出演経験がある二階堂ふみさん、盛岡出身で連続テレビ小説「あまちゃん」にも出演した伊勢志摩さん、盛岡第一高校の同級生同士で岩手出身の女性コンビ芸人「忠犬立ハチ高」のノムラフッソさん、王坂さんなどがそろう。

　11月6日には盛岡劇場で撮影を行う予定で、現在はボランティアエキストラを募集。対象は20代～60代の150人で、性別は問わない。申し込みは先着順で、盛岡広域フィルムコミッションのフェイスブックとXに応募方法を掲載している。締め切りは10月31日。

　トレルさんは「この映画は盛岡人の未来のために作りたいので、盛岡の人と一緒に作りたい。できるだけ盛岡出身のキャストを入れて、盛岡の人にエキストラとして出てもらいたい。映画に映した僕らの時代が何十年後の未来に残るような、オリジナルでユニークな映画にしたい」と話す。