
盛岡と映画のつながりを感じてもらおうと関連資料などを展示する事業「もりおか座シネマミュージアム」が10月18日に始まった。主催は「映画の街盛岡」推進事業実行委員会。
市と市内の映画館や商店街、市民、商工団体などが連携し、映画館と映画館通りのにぎわい創出や「映画の街盛岡」の魅力向上などを目的に、映画を活用した事業に継続して取り組んできた同実行委員会。本年度は市民有志などが立ち上げた「もりおか座映画祭」の開催に合わせ、連携した企画として「もりおか座シネマミュージアム」を企画したという。展示は「コミュニケーションギャラリー リリオ」「クロステラス盛岡」「ECO柳新道」の3会場で開催する。
「リリオ」1階のギャラリースペースでは映画の裏側に着目した特別展として、故・相米慎二監督や大友啓史監督、脚本家の奥寺佐渡子さん、特殊造形家の百武朋さんといった岩手・盛岡にゆかりのある映画人を代表作のポスターと共に紹介。各ポスターの下には「観ました!ボード」を設置し、作品の感想や作品・作者へのメッセージを募っている。加えて、大友監督の映画「宝島」で実際に使用した美術コンテも展示。開催期間は10月26日までで、26日・25日限定で同作品の小道具などを展示する。
「クロステラス」1階ウエストプラザでは、往時の映画館通りの写真や映画館で掲示されていたポスター、みちのく国際ミステリー映画祭のポスターなど、盛岡の映画文化や歴史に関連する資料を展示する。期間は10月31日まで。
10月24日に開館予定の映画館「フォーラム8・9・10」が入居する「ECO柳新道」には25日・26日限定で、「もりおか座映画祭」に関する情報を掲出する。
「映画の公開が終わると掲示する機会がなくなってしまうサイン入りポスターなど映画の街盛岡のレガシー的な部分を見せるのはどうかという意見は以前からあった。映画祭と協力することで、当初の予定より規模も大きくなった」と実行委員会事務局の市経済企画課職員。「映画祭での上映や各映画館での上映を楽しむ前後に展示を見てもらいたい。『この作品見たよね』『作品の裏側ってこうなっているんだ』と話すきっかけになり、してもらい映画の良さや深さを感じてもらえれば」と呼びかける。