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雫石で小学生がヘーゼルナッツ収穫体験 両手いっぱいの実りに大盛り上がり

両手からあふれるほどに実を集めて自慢げな児童たち

両手からあふれるほどに実を集めて自慢げな児童たち

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 御所小学校(雫石町)の児童が8月26日、学校近隣の畑でヘーゼルナッツの収穫を体験した。

子どもたちが収穫した実を持つ内澤さん。「元気いっぱいで楽しんでもらえて良かった」と笑顔

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 収穫体験を企画したのは、盛岡市や雫石町の畑でヘーゼルナッツの栽培に取り組む内澤啓太さん。同校近くの畑の規模を広げるのに合わせ、4月には3、4年生と一緒にヘーゼルナッツの植樹を行った。その一環として、植樹した木の成長を観察するとともに、植樹場所に隣接する畑で収穫体験を行うことにした。

 当日は30人の児童が畑を訪れ、4月に植えた木の様子を確認。植えたばかりの頃は枝も葉もなく30センチほどの大きさだった苗木は、4カ月で60センチほどの高さになり、枝葉を付けた姿に児童らは驚きの表情を見せた。

 収穫体験は2022年と2023年に植えた木がある畑で行った。ヘーゼルナッツの実は8月下旬から9月上旬にかけて大きくなり、重さによって地面に落ちた実を探して収穫する。今年は厳しい暑さや雨が少なかった影響で実の落下が早かったという。

 内澤さんは実を見せながら「今日は皆さんと同じ3年生と4年生の木から収穫する。どの木の下にもよく見るとこのような実が落ちていると思う。落ちている実は茶色いものも緑のものもどちらも拾ってもらいたい」と収穫方法を説明。「スタート」と声をかけると、児童らは一斉に走り出し、木の下にしゃがみ込んで競い合うように探し始めた。

 両手いっぱいに収穫した児童らは、「想像していた形と違った。もっと小さいと思っていた」「大きくてどんぐりみたい」と実を観察し、「いっぱい見つけた」「手からあふれそう」と笑顔を見せた。収穫した実は1週間から10日かけて天日干しし、食べられる状態で児童に贈られる。

 3年の細川優元君は「自分が植えた木も大きくなっていて、これからの成長も楽しみ。思っていた実の形と違ってびっくりした。どんな味がするのか、食べるのも楽しみ」と話す。

 内澤さんは「実を見てもらうことで、これがヘーゼルナッツだと分かってもらえる。木を植えるだけでは分からないことを知ってもらえて良かった。子どもたちもヘーゼルナッツを単体で食べる機会がないと思うので、そのものの味を楽しんでもらいたい」と話す。

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