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もりおか町家物語館で昭和のポスター展 会場の雰囲気と共に時代背景感じて

大正蔵2階「時空の展示室」での展示の様子

大正蔵2階「時空の展示室」での展示の様子

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 盛岡市所蔵美術品展「昭和100年記念 戦後のポスター名作展~『日本のポスター100』より~」が現在、もりおか町家物語館(盛岡市鉈屋町)大正蔵で行われている。

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 同館の大正蔵2階「時空(とき)の展示室」では、市が所蔵する美術品を定期的に展示している。今年は昭和元年から数えてちょうど100年を迎えることに合わせ、戦後から昭和後期までの日本のポスターをまとめたデザイン集「日本のポスター100」の中から、約30枚を展示する。

 ポスターは昭和の時代背景を感じられる作品を中心に、岩手にゆかりがある福田繁雄や中村誠が手がけたもの、「日本のポスター100」の選者となっている5人の作家のもの、平和へのメッセージが込められているものなどを選んだ。かつて盛岡市内にあった「盛岡橋本美術館」で行われた「日本のポスター100展」のポスターも展示している。福田の代表作「VICTORY 1945」や、1964(昭和39)年の東京オリンピックのポスターなど有名な作品も多く、「懐かしい」と話す来館者も多いという。

 昭和時代の看板も飾られている大正蔵1階の展示コーナーには広告らしいデザインの5枚のポスターを展示。7月19日からは中村が手がけた資生堂のポスターなど夏らしさを感じられる作品を並べる予定だという。

 「昭和の雰囲気が残る建物と一緒に楽しんでもらいたい」と学芸員の村岡初江さん。「どこかで見たことがある有名なポスターから、平和を訴える作品まで、当時の時代背景を写すポスターを選んだ。古さを感じない、現代に通じるデザインのものも多いので、昭和を知る皆さんには懐かしく、若い世代の皆さんには『こんな時代だったんだ』と新鮮な気持ちで楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は9時~19時(最終入場は18時30分まで)。入場無料。第4火曜休館。大正蔵2階の展示は6月22日まで、1階の展示は8月31日まで(7月7日~18日は休止)。

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