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盛岡・リンゴ畑での摘果体験今年も 生産現場を知り、地元作物への愛着育てて

昨年行った「りんご工房きただ」での摘果体験の様子(写真提供=トラベル・リンク)

昨年行った「りんご工房きただ」での摘果体験の様子(写真提供=トラベル・リンク)

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 盛岡市内のリンゴ畑で農作業体験を行う「りんご畑でお手伝い 摘果編」が6月7日から行われる。

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 主催するのは、市や農家、宿泊施設、旅行会社などで構成する「盛岡市グリーン・ツーリズム推進協議会」。同協議会では、農村地域の活性化などを目的に、農村地域への滞在や農林業体験などを行う「グリーン・ツーリズム」を推進している。

 同協議会の事務局を務める旅行会社「トラベル・リンク」では以前からグリーン・ツーリズムに力を入れ、地元の作物に愛着を持ってもらおうと農作業体験ができるツアーやイベントを定期的に企画してきた。リンゴ畑での体験会もその一つで、摘果は1個の実に栄養を集中させるための重要な作業となる。

 同社の阿部育恵さんは「収穫体験ができるイベントは多いが、摘果体験のような本格的な農作業体験、実際の農家の仕事に近い体験ができるのもこの企画の魅力だと思う」と話す。

 今年は市内南部を中心に「りんご工房きただ」(黒川)、「佐々木果樹園」(乙部)、「片山農園やまなし&アップルファーム」(乙部)、「朝島観光りんご園」(大ケ生)、「農事組合法人となん」(飯岡)の5農園で、6月7日、8日、11日、14日、15日、18日、21日、22日の8日間行う。昨年よりも受け入れ先農園が増え、日程も増えた。「農園によって運営方式も異なるので、農家の皆さんからさまざまな話が聞けると思う」と阿部さん。

 参加対象は現地集合可能な高校生以上の人。協議会のウェブサイトに受け入れ可能農園のスケジュールを掲載している。

 阿部さんは「盛岡を観光することから一歩踏み出して、関わるところに進んでもらいたい。その入門編にもぴったりな体験だと思う。盛岡に暮らす人には地元の作物について再発見し、愛着を持つ機会にもなる。リンゴが育つ過程を知り、店頭でリンゴを手に取ったときに『あの時の作業から、こうなるのか』と感じてもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は各日9時~15時。参加費は2,000円(保険、おやつ・土産代込み)。定員は各日5人。申し込みは実施日の5日前までウェブサイトの申し込みフォームなどで受け付ける。

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