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「まほら岩手」の氷の世界が5年目 本州一寒い場所で温かい思い出を

幻想的にライトアップされた氷の洞窟(写真提供=まほら岩手)

幻想的にライトアップされた氷の洞窟(写真提供=まほら岩手)

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 自然体験施設「まほら岩手」(盛岡市薮川)で現在、寒さと雪を生かしたイベント「氷の世界」が開催されている。

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 「本州一寒い」とも言われる薮川地域の寒さに着目し、2021年に始まった同イベント。冬には敬遠されがちな寒さを逆手に取り、寒さを活用した地域おこしとして氷のテーマパークを作ろうと企画を立ち上げた。施設を運営する建築会社「岩手マイタック」が持つ技術を生かして制作する氷の建造物を中心に、雪や氷を使った展示やアクティビティーを楽しめる。

 今季で5年目を迎える今年は「煌(きらめ)き」をテーマに、前回の約2倍の氷の建造物を制作。夜間は約40万球のLEDでライトアップするイルミネーションで会場がきらめく。昨年12月から、かまくらの中で食事を楽しんでもらう「かまくら de こたつ」などの一部アクティビティーを実施してきた。1月18日からは、イベントのシンボルでもあるメイン展示「氷の洞窟」を含めた氷の建造物が並ぶ「アイスタウン」エリアを公開している。

 氷の洞窟は全長20メートル、幅10メートル、高さ5メートルで、24時間の散水作業を1カ月続けて完成させ、内部にフォトスポットを備える。このほかアイスタウンには、氷のバーや氷のチャペルがある「氷の城」、今年初めて製作した「氷の滝」などを展示する。

 イベント期間中は、氷上釣りやそり遊び、スケートリンク、スノーラフティングなどのアクティビティーを提供するほか、限定コンテンツとして2月22には打ち上げ花火、23日にはそりで滑る長さを競う種目などを行う「冬のファミリー運動会」を実施する。

 昨年は暖冬の影響で予定より早く終了。今年も1月下旬は暖かい日が多く、スタッフらは心配していたという。2月に入ってからは氷点下21度を記録する日もあり、十分な冷え込みと降雪に恵まれ、現時点ではまだまだ氷の世界を楽しめるという。

 担当者の久保田梓さんは「氷像の数は昨年の2倍に増え、クオリティーも上がってきた。来場者に楽しんでもらえるアクティビティーの幅も広がって、1年目に理想としていた氷のテーマパークが形になってきたと感じる。気温は本州一寒い薮川で、日本一温かい思い出を作ってもらいたい」と話す。

 2月24日まで。営業時間はウェブサイトに掲載する。

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