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盛岡・一ノ倉邸で「ひな遊ぶ」始まる 一足早い春と人形の時代変化も楽しんで

グランドピアノとひな人形の優雅な共演

グランドピアノとひな人形の優雅な共演

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 盛岡市の保護庭園「一ノ倉邸」(安倍舘町)で2月5日、邸内にひな人形を飾る恒例の「ひな遊ぶ」が始まった。

段飾りがずらりと並ぶメイン会場。時代ごとの変化も楽しめる

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 1992(平成4)年から続く同イベント。 1992(平成4)年から続く同イベント。毎年暦の上で春を迎える立春の日に始めているが、今年は休館日に当たったため、5日からのスタートとなった。同施設の管理保存委員会のメンバーやボランティアらが趣向を凝らして飾り付けることから「ひな遊ぶ」と題し、約200体の人形を飾る。

 邸内に3つの会場を作り、メイン会場では江戸から平成までの段飾りを、時代ごとの変化が分かりやすい配置で展示している。「五人ばやしの違いが分かりやすい」とボランティアの北岡実さん。江戸時代の五人ばやしは大人の顔つきだが、昭和時代の五人ばやしは子どもになっているという。女びなと男びなの顔も時代によって違う。その時代にはどんな顔が美しいとされていたのか、じっくり見て違いを比べてもらいたい。同い年の人形を見つけて喜ぶ人もいるのがうれしい」と話す。

 第2会場では変わった飾り方を提案。テーブルなどを使って並べた段飾りや、テーブルランプの下に集まる三人官女の姿が見られる。和室の中にグランドピアノがある環境を生かし、ピアノの上にひな人形を並べた同施設ならではの飾りも好評だという。第3会場には、東北3大三大土人形の一つ「花巻人形」などが展示されている。

 「同じひな人形といっても、それぞれ違う美しさがある。人形の大きさ、衣装の色や華やかさ、装飾の違いなど、何か発見してもらえたら、私たちも支度をしたかいがある」と北岡さん。「ひな遊ぶの時期には雪が降る年が多く、今年も寒さの中で始まった。邸内は寒いので厚着を忘れずに。一足早い春を感じて楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 開館時間は10時~16時。入館無料。3月5日まで。

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