盛岡市内中心部で「さんさ踊り」を披露する「街なかさんさ踊り」の新春特別編が、1月11日と25日に「プラザおでって」3階のおでってホール(盛岡市中ノ橋通1)で開催される。
「街なかさんさ踊り」は、市内各地域で受け継がれる「伝統さんさ踊り」の継承団体が踊りを披露する場を設けるとともに、中心市街地の商店街活性化や8月に行われる「盛岡さんさ踊り」のパレード以外にもさんさ踊りを楽しむ機会の創出につなげようと2022年に始まった事業。今年はこれまでより大幅に回数を増やして3月まで実施。1月からは屋内の会場を使った有料版を開催する。
事業を主催する盛岡観光コンベンション協会の佐々木健一さんは「伝統さんさ踊りの団体は季節を問わず、年間通じて活動しているが、冬は踊りを披露する機会が減る。屋内であれば継続して開催できる。会場は客席とステージの距離が近いので、迫力ある太鼓の音や細やかな指の動きを間近で楽しんでもらいたい」と話す。
1月は新年を祝い、結婚式などの祝宴で披露する祝い舞などの演目も披露する特別編を開催。近年では祝い舞を披露する場も減っているという。
11日には大宮さんさ踊り保存会、門さんさ踊り保存会、庄ヶ畑郷土芸能振興会、25日は山岸さんさ踊り保存会、大沢さんさ踊り保存会、盛岡さんさ踊り清流がそれぞれ出演し、祝い舞のほか、各団体が継承する伝統さんさ踊り、パレードで踊る統一さんさ踊りなどを披露する。
伝統さんさ踊りの中には、五穀豊穣(ほうじょう)を願う踊りもあるという。「さんさ踊りの掛け声『サッコラチョイワヤッセ』のサッコラは『幸呼来』と書くことがある」と佐々木さん。「観客の皆さんにも幸せが訪れ、良い新年の幕開けにふさわしい内容を予定している。冬場の公演が8月の祭りに再来するきっかけになれば」と話す。
開催時間は両日とも14時~15時15分。入場料は300円(中学生以下無料)。