全国のクラフト作家が出展する「北のクラフトフェア」が10月12日~14日、岩手公園(盛岡城跡公園、盛岡市内丸)などで開催される。
同イベントは、盛岡市の協力の下、市民有志が企画と運営を行い、2022年に初開催。イベントを通じて公園をより良い場所とするとともに、良質な工芸品や作り手と出会う場を創出している。2回目となった昨年は約4万人が来場し、会場だけではなく周辺地域にもにぎわいが広まった。
12日・13日はクラフト作家がそれぞれのブースで作品を展示販売する「クラフトデー」。今年は出展ブースを増やし、全国から132組のクラフト作家が出展する。出展者は原則として個人であることや、本人が制作したオリジナル作品であることなどを条件に募集し、選考委員が審査を行い決定。陶磁器や金属、木工、漆、皮革、染織など多岐にわたるジャンルの作家が集まった。
14日は盛岡劇場メインホール(松尾町)でトークセッションを行う「トークデー」。同イベントのスーパーバイザーを務める皆川明さんや、出展者の審査員を務めた三谷龍二さん、デザインユニット「F/style」の五十嵐恵美さんと星野若菜さん、美術史家の金沢百枝さんをパネリストに迎えて2つのトークセッションを行う。
期間中は、地元飲食店が出店する「北クラキッチン」や岩手県内の物作り企業などが出展する「赤レンガ伝統工芸館」、盛岡の土産物を紹介する「北のおみやげマルシェ」などの関連イベントが同時開催される。市内各所で開催されるクラフトイベントとも連携し「北クラまちなか企画」としてウェブサイトやSNSで紹介している。
実行委員会メンバーの木村敦子さんは「今年は出展ブースも増え、関連イベントも拡大した。全国から来る初出展のクラフトマンたちも、初めての東北・盛岡を楽しみにしている。今年もたくさんの皆さんに立ち寄ってもらえるとうれしい」と話す。
クラフトデーの開催時間は12日=10時~16時、13日=9時~15時。トークセッションは10時30分~12時、13時15分~14時30分。入場料は各回1,300円、通し券2,400円。同イベントのウェブストアで販売する。