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「道の駅もりおか渋民」の愛称が「たみっと」に 丘の上に集い、発展していくことを願って

「たみっと」のパネルを持つ内館市長(左)と考案者の鈴木さん(右)

「たみっと」のパネルを持つ内館市長(左)と考案者の鈴木さん(右)

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 2025年春に開業予定の「道の駅もりおか渋民」の愛称が「たみっと」に決定し、8月20日に発表式が行われた。

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 同施設は国道4号渋民バイパス沿いに整備され、盛岡市では初の道の駅となる。市産木材を活用した木造施設は産直・物販店舗、レストラン、テナントエリア、フューチャーセンターなど6つの棟で構成され、各棟の外壁には渋民出身の石川啄木が故郷に思いをはせて歌った6つの短歌から想起される色を用いている。運営コンセプトは「つどう、つながる、つむぎあう。」で、物と人が集い、物と人や人と人がつながる場所として、将来にわたって持続可能な地域をつくることを目指す。

 市では利用者や地域住民に広く親しんでもらおうと、道の駅の愛称を募集。県内外から638点が集まり、最優秀賞に選ばれた「たみっと」が愛称として採用された。

 愛称を考案したのは、市内在住で渋民小学校教員の鈴木響子さん。自身が担任を務める3年生の授業で渋民のすてきなところを探す調べ学習で道の駅について取り上げ、愛称募集を行っていることを知り、応募したという。「たみっと」のアイデアは、児童たちとのやりとりから生まれた。

 「子どもたちに渋民のすてきなところはどこか聞いてみると、『家から夕焼け色の岩手山が見える』『姫神山もいいよね』『家の近くに通いやすい店がある』という答えが出てきて、渋民の美しい自然や安心できる環境をすてきだと捉えていると分かった」と鈴木さん。道の駅が整備される場所を実際に見に行き、渋民を一望できる小高い丘になっていることから、頂上を意味する「サミット」と、渋民の「民」を組み合わせ、丘の上に人々が集い、発展していく場所になるようにと願いを込めて「たみっと」としたという。子どもたちが地域にある商業施設「イオン」を施設名と「民」を合わせて「たみオン」と呼んでいることもヒントになった。

 発表式では内館茂市長から鈴木さんに表彰状が手渡され、内館市長は「響きが良い。渋民の風景が思い浮かび、誰からも愛される愛称になれば。渋民地域がますます発展していくように整備を進める」と話した。

 鈴木さんは「受賞の連絡をもらった時はとても驚いた。『たみっと』をきっかけにすてきな渋民の町に訪れてもらい、たくさんの人が集い、盛岡・渋民の新しい情報発信やものづくりの場になれば」と喜びを伝えた。

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