盛岡市は8月1日、熱中症対策として、市内の公共・民間施設36カ所を市指定暑熱避難施設「涼みどころ」に指定した。
指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)は、4月に全面施行された「改正気候変動適応法」に基づき、熱中症による健康被害を防ぐため、冷房設備を有する施設などを誰もが暑さをしのげる施設として市町村が指定するもの。熱中症警戒アラートが発出された時に、暑さを避けるための避難所として一般へ開放する。
市では冷房設備と屋内に滞在スペースがある公共・民間施設を「涼みどころ」に指定し、気兼ねなく涼むことができる場所として市民に開放する。指定施設は市役所本庁舎や玉山総合事務所、中央公民館、市立図書館といった市が有する庁舎や公民館、図書館など21カ所と、市内のショッピングモールや商業施設など民間施設15カ所。目印として青い字で「涼みどころ」と書かれたポスターを掲示する。一部の施設は熱中症特別警戒アラートが発出されていない場合も、涼める場所として開放する。
市環境企画課の担当者は「暑い日が続いているので、皆さんしっかり熱中症対策をしていると思うが、外出時に暑くてつらい時や暑さで疲れた時、涼しい所で休みたい時に涼みどころに立ち寄ってもらいたい。用事がないから利用しづらいと遠慮する人もいるかもしれないが、涼みどころは熱中症を防ぐために休める場所なので、心置きなくゆっくりしてもらえれば」と呼びかける。
開放日や開放時間は施設によって異なり、施設の一覧と開放日時などの情報は市のウェブサイトに掲載する。設置は9月30日まで。