見る・遊ぶ

盛岡市こども科学館で夏休みの特別展 「しくみ」を探れ、科学館からの挑戦状

ガラスの箱の中にある黒い壁は、不思議なことに手が通り抜ける「透き通る壁」

ガラスの箱の中にある黒い壁は、不思議なことに手が通り抜ける「透き通る壁」

  • 4

  •  

 特別展「盛岡市子ども科学館からの挑戦状~キミにこの『しくみ』はわかるか!?~」が現在、盛岡市子ども科学館(盛岡市本宮)で開催されている。

宙に浮いた蛇口から水が流れ続ける「不思議な水道」

[広告]

 同館では、毎年違う切り口で科学や技術の面白さを体験してもらおうと「年間テーマ」を設定し、さまざまな活動を行っている。夏休みの時期には年間テーマにちなんだ特別展を開き、科学・技術に触れる機会を提供している。

 2024年度の年間テーマは「しくみ」。普段何気なく目にしている物や使っている物の仕組みに目を向けて、興味を持ってもらおうと選んだ。特別展では科学や技術を使った仕組みを「科学トリック」と呼び、科学トリックを使った展示物の仕組みを来場者が体験しながら、どのような仕組みになっているかを探る。

 展示を担当する学芸員の草本真実さんは「物が動く仕組みや見える仕組みには、いろいろな科学と技術が使われている。今回の展示を通じて、さまざまな視点から科学の仕組みを見てもらい、興味を持ってもらいたい」と話す。

 今回は錯覚や鏡、光などの仕組みを使った15点の科学トリックを展示。見る人を追うように視線が動く絵画や、宙に浮いて見えるさいころ、手を入れると通り抜ける「透き通る壁」、振ると映像が現れる魔法のつえ、宙に浮いた蛇口から水が出続ける「不思議な水道」、巨大知恵の輪などが並び、来場者は見て体験しながら、科学トリックの仕組みを探る。展示物には仕組みを解説した答えを添える。

 来場者に特に人気なのは「不思議な水道」。感想コーナーには「水道の仕組みが分からない」「説明を読んでも納得がいかない」といった感想も寄せられている。「私も幼い頃に見てずっとお気に入りのトリック。絶対に展示したかった」と草本さん。草本さん一押しの展示物は「透き通る壁」で、「写真映えするので、写真を撮ってSNSに載せてもらいたい」と話し、「『何これ』『どうなっているんだろう』という不思議な気持ちを大切にしてほしい。子どもも大人も一緒になって仕組みを考えて楽しんでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~16時(入場は15時50分まで)。入場料は100円(未就学児無料)。8月18日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース