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盛岡・中ノ橋通で広場設置の社会実験 地域課題の解決と活性化目指し

山の形のテントが「いちわん」の目印(7月26日撮影)。現在は椅子とテーブルも設置されている

山の形のテントが「いちわん」の目印(7月26日撮影)。現在は椅子とテーブルも設置されている

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 休憩や遊び場、イベント会場などに利用できる広場「なかのはし1-1(いちのいち)ひろば」が7月27日、岩手銀行中津川別館跡地(現いわぎんリース駐車場、盛岡市中ノ橋通1)に開設された。

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 盛岡市が行う社会実験事業として設置。市では、河南地区において地域資源を活用した公民連携による民間主導の街づくりを進めるため、2022年度から同地区の住民や事業者らと連携した勉強会を行ってきた。勉強会の中で、未活用状態になっていた岩手銀行中津川別館跡地を広場として使えないかというアイデアが出たことから、所有者である「岩手銀行」の協力の下、準備を進めてきた。

 社会実験では広場の設置により、子どもの居場所づくりや地域の緑化など地域課題の解決を図り、周辺商店街や商業施設と連携することで回遊性と滞留性を高め、地域内の消費活動の促進と地域経済の活性化につなげる。

 運営は岩手銀行の子会社の地域商社「manorda(マノルダ)いわて」と、周辺商店街や企業で構成する「なかのはし1-1ひろばプロジェクト実行委員会」が行う。人工芝を敷き、山形のテントや椅子とテーブルを用意。普段は自由に利用できる広場として開放し、週末や休日にはイベント会場としても活用する。星空観察会や映画観賞会、クラフトビールフェスなどを予定している。

 名称は広場の住所「中ノ橋通1丁目1番地」から取り、愛称は「いちわん」。27日に行われたオープニングセレモニーでは、雨が降る中、看板がお披露目され、関係者や地域住民が広場のオープンを祝った。

 市都市整備部の滝村敏道さんは「この広場は公共空間。誰もが自由に使える場所が街中にあることが良いと考えている。中心市街地に来て、長く滞在してもらうことが大切だと思う。どういう使い方ができるかを皆さんと共に考えていきたい」と話した。

 実行委員会の会長を務める齋藤健吾さんは「『いちわん』はリビングの延長線。ここにきて、読書したり、宿題したり、ご飯を食べたり、のんびりしたり、自由に過ごしてほしい。街は皆さんのもの。皆さんで広場を盛り上げ、使い倒してもらいたい」、manordaいわての菊地文彦さんは「『いちわん』は皆さんの手に渡った。この場所を皆さんのために活用し、どうしたら街のためになるのか意見をもらいたい」と呼びかけた。

 開場時間は8時~21時。10月31日まで。

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