岩手県サッカー協会が現在、岩手県フットボールセンター(紫波町)の人工芝改修に向けたプロジェクトに取り組んでいる。
岩手県フットボールセンターは2011(平成24)年に開設。人工芝のグラウンドを備え、平日は部活やクラブチームの練習、休日には各年代の練習試合やリーグ戦、大会のほか、サッカー以外のスポーツやイベントなどの会場としても利用されている。
人工芝グラウンドは定期的なメンテナンスや破損箇所の修繕を行っているが、開設から13年が経過して劣化が目立ち始め、張り替えが必須の状況となっている。人工芝の張り替えに加え、衝撃吸収性を高めるショックパッドと、暑熱対策のための充?(じゅうてん)材を導入し、これまでのグラウンドよりも利用しやすく、利用頻度の多い育成世代や子どもたちが安全にプレーできる環境を整えために改修を決めた。
人工芝の張り替えに必要な資金は長年積み立ててきたが、新しい設備を導入するための資金が必要になったという。そこで、日本サッカー協会(JFA)と「CAMPFIRE」(東京都渋谷区)によるサッカーに特化した「JFAクラウドファンディング」の仕組みを活用し、改修に向けたプロジェクトを立ち上げた。
プロジェクトでは目標金額を50万円に設定し、支援を募る。集まった資金は、現在利用している人工芝の撤去、新しい人工芝の設置・調整・維持、ショックパッドの導入、暑熱対策チップの敷設、設置後のメンテナンス、JFAが公認するグラウンドであるための検査などの費用に充てる。
人工芝の張り替え工事は10月に始める予定で、来年春にグラウンドの供用開始を予定している。県サッカー協会の担当者は「利用頻度や目的などによっても異なるが、人工芝の寿命は一般的に10年ほどといわれている。人工芝の張り替えはグラウンド運営において必須であり、これまでのグラウンドよりもクオリティーを高くすることを考えている。クラウドファンディングを通じて、フットボールセンターの存在や、年齢を問わずたくさんの人がフットボールセンターで活動していることを知ってもらいたい。これからのフットボールセンターを一緒に見守って」と呼びかける。
支援は1口3,000円~。7月31日まで。