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盛岡市立図書館で「世界の子どもの本展」 本を通じて国際理解深めて

盛岡市立図書館で「世界の子どもの本展」 本を通じて国際理解深めて

盛岡市立図書館で「世界の子どもの本展」 本を通じて国際理解深めて

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 盛岡市立図書館(盛岡市高松1)で現在、「世界の子どもの本展」が行われて開かれている。盛岡児童文学研究会との共催。

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 子どもの本を通した国際理解を目的に子どもの本の普及活動などを行う「国際児童図書評議会(IBBY)」が選出した児童書のリスト「IBBYオナーリスト」に選ばれた児童書と、IBBYが創設した国際的な子どもの本の賞「国際アンデルセン賞」の受賞者の作品を展示する。

 盛岡児童文学研究会のメンバーの中にIBBYの日本支部「JBBY」の会員がいたことから、「市立図書館が新しくなったことに合わせて子ども向けの展示ができないか」というアイデアを提案。図書館側が快諾し、JBBYが行う巡回展示の開催地の一つとして手を挙げたという。

 今回は2022年のIBBYオナーリストに選ばれた作品と同年の国際アンデルセン賞受賞者の作品から約50カ国、200冊以上の絵本や児童書が並ぶ。展示作品は各国の言葉で書かれているが、一冊一冊に日本語でのあらすじ紹介や作家・画家の紹介が添えられている。会場ではIBBYやJBBYの活動について紹介するパネルやオナーリストも展示している。

 盛岡児童文学研究会の佐藤ひとみ会長は「展示しているのは全て子どもの本だが、日本と他の国の絵本や児童書と比べると、作品の題材や絵のタッチ、色使いが違うことが分かる。その国の暮らしや文化、環境、家族観の違いが子どもの本にも表れている」と話す。

 展示している本の中には、「IBBY」を創設した女性を題材にした絵本もある。「IBBYの始まりは、戦争で子どもたちの本が失われたこと、子どもたちの笑顔が失われたことだった」と佐藤さん。「今も世界の国々で争いが起き、子どもたちが本を読む機会が奪われている。子どもの時から本を通じて、世界にはいろんな国があっていろんな人がいることを知ってもらいたい。この展示が皆さんの国際理解を深めるきっかけになれば」と呼びかける。

開催時間は9時~18時(土曜・日曜は17時まで、最終日は16時まで)。月曜休館。6月25日まで。

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