高校生がチームで拾ったごみの質と量をポイントで競い合う「スポGOMI甲子園2024・岩手県大会」が6月8日、盛岡市内本宮地区で行われた。
「スポGOMI甲子園」は、日本財団が取り組む海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」プロジェクトの一環として毎年全国で開かれていて、岩手での大会は2回目となる。参加する高校生は3人一組のチームとなり、制限時間60分の中で指定エリア内のごみを拾う。ごみの種類や重さによってポイントが定められ、拾い集めたごみを分別して計量を行い、獲得したポイントの合計で競い合う。
今年は10チームが参加。盛岡中央公園がある本宮地区を指定エリアとし、高校生たちは商業施設が立ち並ぶエリアや住宅街の中でごみを探した。走るのはルール違反となるため、早歩きで広い範囲を歩き回り、草むらの中まで真剣に探す姿も見られた。
優勝したのは盛岡誠桜高校のチームで、拾ったごみの総量は2.1キロ。たばこの吸い殻を集めてポイントを稼ぎ、2位のチームに大差をつけて勝利した。チームのメンバーには昨年大会の出場者がいたためほかのチームより有利だったことも勝利の要因となった。優勝チームは12月に東京で開催予定の全国大会に出場する。
優勝チームの代表の雫石紗葉里さんは「ごみがこんなに多かったのかと驚いた。自分たちだけでなく、この活動をこの大会以外でもどんどん広げていきたい」と話す。
参加全チームが集めたごみの総重量は8.14キロ。高校生たちからは「参加して良かった」「仲間で楽しく拾った」という前向きな感想が寄せられた。