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もりおか歴史文化館名誉館長イベント、今年も開催へ ゲストは阿部さんと徳川さん

南部利文さんが名誉館長を務めるもりおか歴史文化館

南部利文さんが名誉館長を務めるもりおか歴史文化館

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 もりおか歴史文化館名誉館長イベント「南部さん!聞いてもいいですか?パート2 藩校編-阿部さんと徳川さんもやってきた-」が6月29日、櫻山神社参集殿(盛岡市内丸)で開催される。

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 もりおか歴史文化館は、盛岡を中心とする地域を治めていた南部家ゆかりの資料を多く収蔵し、盛岡藩・南部家に関する常設展や企画展などを行っていることから、2022年に南部家当主を名誉館長に迎え、現在は第46代当主の南部利文さんが名誉館長を務めている。

 昨年、名誉館長就任記念のイベントとして「南部さん!聞いてもいいですか?」を初開催。「南部家当主と市民と会う機会が少ない」「どういう人かわからない」という声から、参加者から事前に集めた質問に南部さんが答える形のトークイベントを企画し、盛況だったという。参加者からは「身近に感じた」「思ったより気さくな人だった」という感想も寄せられた。

 2回目となる今回は、江戸時代に各藩に開設された学校「藩校」をテーマに企画。藩校教育の伝統や精神を現代に伝えることを目的にした「全国藩校サミット」が今年は盛岡で開かれ、同会の会長を南部さんが務めることから、このテーマを選んだという。

 もりおか歴史文化館の小西治子さんは「盛岡藩の藩校『作人館』は原敬や田中舘愛橘が学んだことで知られているが、認知度が低い側面もある。藩校がどんな場所だったのかをこの機会に知ってもらえれば」と話す。

 ゲストには南部家と現在も交流がある旧大名家の当主、福山藩阿部家第17代当主・阿部正紘さん、水戸藩徳川家第15代当主・徳川斉正さんを迎え、藩校の存在や全国藩校サミットの内容について、3人の関係や3人に聞いてみたいことなどについて話す。

 「江戸時代には他の藩から藩主が訪れることはめったになく、庶民と顔を合わせることはできなかった」と小西さん。「当主の皆さんに会って、直接話が聞けるというのは現代ならではの催しだが、この3人が集まるというのも貴重な機会。3人の現代のお殿様の話を楽しみにしてもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は13時30分~15時。参加無料。事前の申し込みが必要。もりおか歴史文化館ウェブサイトの応募フォームと往復はがきによる郵送で受け付ける。定員は80人。応募多数の場合は抽選となる。締め切りは6月14日(郵送の場合は必着)。

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