盛岡観光コンベンション協会(盛岡市中ノ橋通1)が6月8日、盛岡市内中心部の馬にまつわる場所を巡る「2024チャグチャグ馬コ(うまっこ)てくてくツアー」を開催する。
「チャグチャグ馬コ」は、滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの道のりを、華やかな装束をまとった馬が練り歩く伝統行事。毎年6月の第2土曜に行われ初夏の風物詩として親しまれている。「チャグチャグ馬コてくてくツアー」は、200年以上続く同行事をより深く知ってもらおうと毎年行ってきた。県外からの観光客に人気で、コース自体は毎年ほぼ同じだが、「また一緒に回りたい」というリピーターもいる。
当日は市民ガイドの「盛岡ふるさとガイド」が参加者を案内。盛岡駅東口の「滝の広場」を出発し、チャグチャグ馬コ用の馬具などを製造する「塩釜馬具店」、宮沢賢治が詠んだチャグチャグ馬コの短歌の歌碑がある「賢治の井戸清水」など市内中心部の馬にまつわるスポットを回り、盛岡城跡公園を訪れ、もりおか歴史文化館前広場で解散する。
これまではツアー参加者でチャグチャグ馬コの行進を見学していたが、今回は行進が解散地点に到達する前に解散予定。加えて、出発時間を少しだけ早めることで、ツアーの前後で盛岡の観光やチャグチャグ馬コを満喫してもらえるように設定した。参加者は解散後、自分の好きな場所で馬の行進を見学したり、市内の観光を楽しんだりできる。
盛岡観光コンベンション協会のウェブサイトでは、「せっかく盛岡にチャグチャグ馬コを観(み)に来るんだば、もっと楽しむべし~!(訳=せっかく盛岡にチャグチャグ馬コを観に来るのならば、もっと楽しもうよ)」と題し、ツアー出発前・解散後の過ごし方の例を紹介。JR盛岡駅から有料シャトルバスを使って滝沢市に向かい、鬼越蒼前神社で馬の出発を見届けてからツアーに参加するルートや、ツアー解散後に馬たちと一緒にゴールの盛岡八幡宮へ向かうルート、中津川河川敷で馬たちの帰り支度を見学するルートなどを例に挙げている。
市内各所ではチャグチャグ馬コの開催に合わせてさまざまな催し物が行われる。ツアーの出発時間を早め、解散後の選択肢を広げることで、それらも楽しんでもらおうと考えた。
同協会の担当者は「今年は盛岡・岩手の馬文化や馬のことを知った状態で、皆さんが好きな場所で馬を待ち構えて、行進を迎えることができると思う。自由な選択ができるので、ツアー前後の時間もフルで活用してもらいながら、チャグチャグ馬コと盛岡を満喫してもらいたい」と話す。
11時30分出発、13時解散予定。参加費は中学生以上=2,000円、小学生=1,000円、未就学児無料。参加には事前の申し込みが必要。専用フォームと電話(019-621-8800、平日9時~12時、13時~17時)で受け付ける。定員は15人。申し込みは5月30日12時まで(定員になり次第締め切る)。