材木町よ市実行委員会が現在、新たに誕生した3人のマスコットキャラクターの名前を募集している。
「材木町よ市」は、毎年4月~11月の毎週土曜に材木町商店街で開催している路上市。「よ市」には、「萬(よろず)」や「良(よい)」「喜(よろこぶ)」などの意味が込められている。実行委員の中では以前から「キャラクターを作ってはどうか」という声や、「キャラクターがいるとPOPなどを作りやすく、親しみが出るのではないか」というアイデアが出ていたという。そこで、昨年50周年を迎えた記念事業の一環として、新たにマスコットキャラクターを作ることとなった。
これまで材木町よ市の広報物などに使うものとして、はんてん姿の男性のイラストはあったが、一からキャラクターを作るのは今回が初めて。デザインは盛岡在住のイラストレーター・さいとうゆきこさんが手がける。
キャラクターの設定やコンセプトを考えたのは、実行委員会委員長の土川英司さん。材木町に合うキャラクターを考える中で、商店街に植えられている梅の木を思い付いた。「この辺りで梅の花が咲き始めるのは、よ市が始まる4月ごろ。材木町と梅をつなげて、梅の妖精がいたらかわいいなと思い付いた」と土川さん。2人の梅の妖精に加えて、さいとうさんのアイデアから、よ市の新米店主という3人のキャラクターが生まれた。
梅の妖精は白梅と紅梅をイメージし、頭に紅梅を咲かせた物知りなおばあさんと、白梅を咲かせた明るい女の子とした。新米店主は、よ市印の緑のエプロンがトレードマークの男の子。妖精が男の子の店主としての成長を見守るという設定もある。
キャラクターはウェブサイトや広報物、オリジナルグッズなどで活用していく予定だが、名前がまだない。現在、ウェブ上の応募フォームを使って名前を公募している。今年のよ市開幕前から、キャラクターを知ってもらい、定着させることを狙う。
土川さんは「よ市や材木町商店街のシンボルとして、ほのぼのとした雰囲気でいてくれるキャラクターになれば。よ市の魅力は対面販売の、人と人との交流。キャラクターを通じてその魅力も伝わるとうれしい。皆さんに名前を考えてもらうことで、親しみを持ってもらいたい」と呼びかける。
募集は2月20日まで。決定した名前はSNSで3月中に発表する。