盛岡市が1月22日、市の公式インスタグラムアカウントを開設した。
市ではこれまでツイッター(現X)やフェイスブック、LINEに公式アカウントを開設し、行政情報などの発信に活用している。インスタグラムの公式アカウントはなく、今回の開設について市民からは「まだなかったんだ」という驚きの声も多いという。インスタグラムは写真・動画の投稿に適していることから、投稿内容は盛岡市の魅力発信に特化。四季折々の風景やイベントなど、盛岡の魅力としてPRしたい写真・動画を紹介していく。
インスタグラムアカウントを開設したきっかけの一つが、昨年12月から始めた盛岡の魅力を募集・共有する企画「あなたの好きな『盛岡』を教えてください」。同企画では、個人のSNSを通じて、それぞれが考える「盛岡の魅力」を撮影した写真や動画を、ハッシュタグ「#私の好きな盛岡」か「#picmorioka」を付けて投稿するように呼びかけている。同企画で集まった写真・動画を紹介するプラットフォームとしてインスタグラムを活用する。
市広聴広報課の司東真子さんは「写真や動画とハッシュタグを使った企画はインスタグラムとの相性がいい。市民の皆さんだけではなく、県内外の盛岡ファンの皆さんからすてきな写真が集まっているので、一覧として見てもらう場所を作りたかった」と話す。
インスタグラムで紹介するのは、「#私の好きな盛岡」か「#picmorioka」を付けた投稿のうち、市のアカウントをフォローしている投稿者によるもの。個人の写真・動画を紹介する投稿には「私の好きな盛岡」という文章と共に撮影場所、投稿者のアカウントを添える。市が撮影した写真・動画を使った魅力発信の投稿は「皆さんに紹介したいこの1枚」と題し、撮影場所とお薦めするポイントなどを紹介している。
開設から1週間で、フォロワーは380人を超えた。「じわじわ少しずつ広まってくれたら」と広聴広報課の是常敦良さん。「インスタグラムは若い世代や海外の利用者にも情報が届きやすい特性がある。自治体のアカウントでも堅苦しくなりすぎず、柔らかい表現も取り入れている。視覚情報を重視して、盛岡に興味を持ってもらい、行ってみたいなと思ってもらいたい」とも。
司東さんは「皆さんの投稿を見て、私たち市職員も新しい魅力に気付くことが多い。『これどこだろう』『こんなふうに見えるんだ』といつも話している。市民にとって日常の風景も切り取り方が違うと新しい景色になる。市民の皆さんと一緒に魅力を発見して、発信していきたい」と呼びかける。